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展覧会と本と韓国ドラマと時々K-POPかな・・・。

by 梅子

食客

食客_f0149664_18411243.jpg食客 2008年
出演:キム・レウォン、ナム・サンミ、キム・ソヨン、クォン・オジュン


朝鮮末期に王の寵愛を受けた待令熟手の子孫ソンチャン(キム・レウォン)は、韓国最大の宮廷料理店「雲岩亭」を経営するオ総料理長の息子ボンジュ(クォン・オジュン)と共に育てられる。真面目なボンジュに比べ遊んでばかりのソンチャンだったが、料理の才能が備わっていた彼は、次第に料理に夢中になり、ついには「雲岩亭」の後継者の座を争うことになる…。


備忘録にと昔の記憶をたどりつつUPしてますが、このドラマ観たのはそんなに前じゃないのに忘れかけているのよね。あらすじを読んで思い出そうと試みるも、厳しいわ。備忘録もここまでか・・・、いや、頑張るぞ~。

そんな訳で時間が経つと冷静に考えてしまい、日本でも同じようなドラマは沢山あるよなぁと思っちゃう。観てる時は、面白くて夢中だったのにね。それが今では、食文化の違いが面白かったことと、おいしそうな料理にお腹が空いているときに見るとつらいドラマだったことしか思い出せない。料理対決に家族との葛藤。そんな中で主人公が成長するのは、日本のドラマの放送回数じゃ無理があることを思えば韓国ドラマならでは。

「雲岩亭」を出たソンチャンは、多くの人と出会い、様々な経験をし、持ち前の才能をさらに開花させていく。料理って美味しく作るには、良い食材や調味料、テクニックはもちろん必要なのかもしれないけど、やはり作り手の個性が出るのは料理に限ったことではないんだけどね。でも、食事は生活に密着した物、バランスが大切なのかもね。たとえ少量でも「フグの毒」を使うのはってくだりがあったけど、芸術作品ならそれでもいいと思います。でも、料理は芸術的要素だけじゃなく、人間の生命に密着した物。

ドラマの中には色々なエピソードがあったけど、どれも「人」が中心なんだよね。野菜を作るのも、牛を育てるのも、料理するのも、器を作るのも。月並みですが、料理にはそんな色々な人の気持ちが詰まっているから美味しいんだと思います。しかも、例えばお醤油ひとつにしても、お醤油ができるまでの人々の智慧や試行錯誤が実はたくさん詰まっていると思うと食文化って侮れないなと。

ラストの日本人との料理対決は、やはり兄弟や同僚と共に料理に込めた気持ちや理解の違いなんでしょうね。

余談ですが、クジラやマグロに関して、日本の食文化を理解して欲しいと切望します。文化って簡単に生まれるものじゃなく、気の遠くなるような時間と天文学的数字の人たちが関わってできるもの。なんか、それを簡単に否定されちゃあ、黙っちゃいられないよね。
by umekononikki | 2010-03-16 18:41 | 韓国ドラマ