展覧会と本と韓国ドラマと時々K-POPかな・・・。

by 梅子

大ローマ展 古代ローマ帝国の遺産

韓国ドラマばかりでなく、過去に観た展覧会も少しずつUPしていこうと思います。


f0149664_23125577.jpg大ローマ展 古代ローマ帝国の遺産
―栄光の都ローマと悲劇の街ポンペイ―
愛知県美術館


まず、「皇帝座像(アウグストゥス)」はその大きさに圧倒されました。高さ215㎝の白大理石の像。
台座に乗っているので、さらに大きく見えます。当時の皇帝の力の大きさが、像の大きさになり現れているのでしょうね。しかも、皇帝としての威厳が十分に表現されていて、時代背景の豊かさを感じることができます。思わず、「ローマ帝国、万歳!」と叫びたくなるわ。


「豹を抱くディオニュソス」
東京の展覧会HPによると、東京大学がナポリの東南約20キロのソンマ・ヴェスヴィアーナでの発掘調査で出土したもの。ブドウ酒の神ディオニュソスが、左腕にだく小さな豹に愛情のこもったまなざしを向けるポーズをとるものは世界でもただ一つの例であり、アウグストゥス時代(前27年~後14年)の一流のギリシア人彫刻家による制作だそうです。

この像、女性の様な綺麗な顔立ちをして、もし着衣があれば男性像だと思わないわ。身体つきも男性そのものですが、非常に線が柔らかく美しい。失われた両手首から先も、きっとやさしく豹を抱いているのだろうと想像させられます。どこか中性的な像にため息がでました。


そして、なんといっても特別出展の「アレッツォのミネルウァ」ですね。
展覧会のホームページによれば、ギリシア時代の紀元前3世紀に制作されたものだとか。これがルネサンス時代に、フィレンツェの南東約30キロにあるアレッツォで見つかり、メディチ家のトスカーナ大公コジモ1世が所有することになったそうです。戦いの女神アテナのイタリア語が「ミネルウァ」で、通称「アレッツォのミネルウァ」と呼ばれるように。知性、種々の技術の神でもあるそうです。
しかも修復に、8年もの歳月が費やされたということです。


ブロンズ像で高さ150.5㎝。大理石の像が並ぶ中、ブロンズ像はひときわ目立つ存在。紀元前3世紀に制作されたという素晴らしさもさることながら、8年もかけてよくぞここまで修復したなぁ!といった感じです。作品自体とその修復の素晴らしさを満喫すべく、360度ぐるぐる回り挙句に覗き込むように観てしまいました。発見当時、日本でもニュースになったことは覚えていますが、これが日本で観ることができるなんて思いませんでした。凛とした強さとしなやかさを感じさせると共に、当時の美の基準が現代にも通用するところは、紀元前からタイムスリップしたようで不思議な感じがしました。(日本の平安美人は、残念ながら現代には通用しないでしょう。それとも、日本の文化が西洋よりになってきたからかしら。)
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by umekononikki | 2010-03-17 23:15 | 展覧会