展覧会と本と韓国ドラマと時々K-POPかな・・・。

by 梅子

トリノ・エジプト展

f0149664_21251599.jpgトリノ・エジプト展
神戸市立博物館

3月20日、そう、神戸での初日に行ってきました。お天気も良く桜も咲きそうなほどの暖かさ。しかし、翌日は低気圧が発達し中国から黄砂が大量に飛んできて、思えばこの日に行って良かったと思いました。さて、展覧会の内容ですが、これまで様々なエジプト展を観てきましたが、イタリアの博物館だからか内容が芸術的。考古学的価値より美術的価値を重視した内容のように感じられました。

アメン神とツタンカーメン王の像
高さが2mもある大きな像。チッケットやポスターにもなった、今回の目玉。(と書くと、なんだか特売のよう。)石灰岩でできた、少年王ツタンカーメンに寄り添うようにアメン神が立つ。アメン神とは大気の守護神で、豊穣神。太陽神「ラー」と並んで、古代エジプトではもっとも重要視された神。ローマの大理石とは違い、石灰岩でできた像は、どこか無機質に感じられ、滑らかな曲線はタンパクで禁欲的。黄金のツタンカーメンのマスクが有名ですが、こうして素材が違うと端正な顔立ちが際立って美しかったです。

イビの石製人型棺の蓋
HPによると、カルナクのアメン神殿の財宝監督をしていた役人イビの人型棺。棺の蓋はベケン石とも呼ばれる金属光沢のある石材で、黒い光沢を放つ独特な風合いは、他の石灰岩でできた彫刻に比べ異彩を放っていました。これも2mほどある大きな棺の蓋ですが、非常に繊細で美しいもの。財宝監督をしていた役人だったためか、普通の素材では満足できなかったのかと想像させられました。

イプイのステラ(石碑)
このステラに限らず、今回のステラはどれも美しかったです。古代エジプトの絵文字にあわせ、グラフィカルな場面の浮彫は素晴らしい!立体的な彫刻も美しいですが、私はこれらステラの方が好みです。この凹凸具合が、なんとも私の五感にジャストミート。許されるならなででみたいっ!触ってみたら、きっとこんな感触だろうと想像するとたまりません。

他に、ミイラ作りの際に内蔵を入れておく容器や人型棺、子供のミイラ等など多彩な内容で楽しめました。しかも、どれも装飾が非常に美しく、古代エジプト文明に対しての知識がなくても満足できる内容だと思います。個人的にこれまで観てきた「エジプト展」の中で、もっとも満足できた内容でした。考古学的知識が皆無なので、見て楽しめる内容は嬉しいものです。
気になったのは、「毛」は不浄のものとして全身の「毛」を剃っていたそうです。知らなかったわ。だから古代エジプトの美術品は、どれも表面が「つるっ!」としているのでしょうか。
また、図録は図書館に並べられた図鑑の様な色あせた写真ではなく、この為に日本人写真家が撮り下ろしたものが多く美しかったので、思わず買ってしまいました。ああ、増える図録に置き場所が・・・。次に転勤しろと言われたら、とりあえず実家に避難させなくては。
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by umekononikki | 2010-03-23 21:27 | 展覧会