展覧会と本と韓国ドラマと時々K-POPかな・・・。

by 梅子

THEハプスブルク

f0149664_21121225.jpgTHEハプスブルク
京都国立博物館


京都国立博物館の庭にある「考える人」の後ろ姿が寒そうにみえる年始に行ってきました。お目当ての「ピザ」が食べられなかったことはよく覚えているのに、肝心の展覧会の内容は・・・。HPの解説を頼りに進めていきます。


まず、特別出品の「明治天皇から皇帝フランツ・ヨーゼフ1世に贈られた画帖と蒔絵棚」ですね。
明治天皇が友好の印に、皇帝フランツ・ヨーゼフ1世に贈った画帖(日本の風景や暮らしを描いたもの)が世界初公開されていました。その芸術性もさることながら、当時の暮らしぶりが興味深かったです。

イタリア絵画では、16世紀ヴェネツィア派の巨匠たち、ジョルジョーネ、ティツィアーノ、ロレンツォ・ロット、ボルドーネ、ティントレット、ヴェロネーゼらの作品が展示されていました。中でも、ティツィアーノ《聖母子と聖パウロ》は、暖かい色彩と聖母のやさしいまなざしが印象的でした。

次は、スペイン絵画です。ハプスブルク家は、カール5世以来、ながくスペインを統治していました。エル・グレコ、宮廷画家ベラスケス、そしてムリーリョ、スルバランらの作品が展示されていましたが、やはりここではエル・グレコの《受胎告知》でしょう。このドラマチックといいますか、強烈な構図は一度見たら忘れられません。小学生のころ父と倉敷の大原美術館で観た《受胎告知》は、子供心に「こんなのあり?」と思わせるほど衝撃的でした。そうこの衝撃は、後に「北斗の拳」を初めて見たときに匹敵するくらい。(「北斗の拳」を観た時もまだ子供でしたから・・・。)好きとか嫌いとか、良いとか悪いとかは問題ではない、有無を言わせぬ迫力があります。因みにこの《受胎告知》、ほぼ同じ構図で3作品あるそうです。この作品と大原美術館のもの、そしてアメリカのトレド美術館だそうです。

これぞハプスブルクと感じさせる「ハプスブルク家の肖像画と武具コレクション」。

ベラスケスの傑作〈皇太子フェリペ・プロスペロ〉と、〈白衣の王女マルガリータ・テレサ〉が2点そろいます。またマルガリータと、女帝マリア・テレジア(メラー作)、皇妃エリザベート(ヴィンターハルター作)というハプスブルク家の三麗人の肖像が並びます。まさに絢爛豪華。ただ、デフォルメしすぎた肖像画は、池田理代子の漫画のよう。でもやっぱり美しく描いてもらいたい。だって写真のない時代なら、正確なところは後世の人たちは分からないもんね~。

そして次はドイツ絵画です。デューラーをはじめ、クラナッハやザイゼネッガーなどの作品をたどります。ドイツ絵画といえば、アルブレヒト・デューラー。《若いヴェネツィア女性の肖像》は、彼ならではの繊細さが感じられました。

フランドル・オランダ絵画では、ルーベンス、ヴァン・ダイク、レンブラントら、巨匠たちの作品です。レンブラント・ハルメンスゾーン・ファン・レイン《読書する画家の息子ティトゥス・ファン・レイン》ですが、絵の中にある空間の独特の空気感がとても素敵でした。

最後に皇帝たちが情熱を燃やした工芸品収集です。映画の中でしか観たことのないような、豪奢な工芸品の数々。優雅な暮らしぶりが想像できます。


とにかく「ハプスブルク家」の繁栄ぶりを感じられる内容でした。と、言葉にしてしまうと簡単になってしまいます。なぜなら、とてもその豪華絢爛な生活ぶりが、現実的に感じられないから。今日の晩御飯何にしようと毎日考える生活の私は、ため息が出るばかり。はぁぁぁ、羨ましい。
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by umekononikki | 2010-04-04 21:13 | 展覧会