展覧会と本と韓国ドラマと時々K-POPかな・・・。

by 梅子

長谷川等伯

f0149664_233214100.jpg長谷川等伯展
京都国立博物館

2010年4月10日の京都での初日に行ってきました。初夏並の気温に上着を脱いで、JR京都駅から国立博物館まで歩きました。10時半ごろ到着したのですが60分待ちの看板が!昼からの方が空いていたかもと思いつつ列に並ぶ。(観終わって出てきたら、列がなくなっていた!)もちろん博物館内も混雑しており、人と人の合間から覗き見るといった感じ。奈良の正倉院展を彷彿とさせる混雑でした。

では、いくつかの有名な作品の感想を。

楓図壁貼付
豊臣秀吉の命により描かれましたが、智積院は1682年の火事により大部分が焼失、再建された寸法に合わせる為に裁断・接合されています。
秀吉の命により描かれただけあり、豪華。太い幹に対し、赤や緑の繊細な楓の葉や根基にある草花がこれでもかといった感じに画面いっぱいに書きこまれています。これが全体の奥深さを表現されていて、太い幹が最近流行りの3D映像のように飛び出して見えるんだからまいっちゃいます。

仏涅槃図
親鸞供養の為に書いた涅槃図。縦10mの巨大さ。これは事前に大きさをテレビでも観ましたし、数字でも把握していましたが、実物を見るとやはりその大きさに圧倒されます。60歳代の頃にこの大きさの絵を描くなんて、本当、その気力体力に関心させられます。

山水図襖
ふすまの地模様を降りしきる雪に見立てて描かれた風景画。等伯は雪国の人なのだと感じさせられる1枚。全体を通して感じたことですが、どれも空気感が北陸の湿度を感じさせるんですよね。北陸の方ならきっと共感できるのではないでしょうか。(私も田舎が石川県なので。)なんでもお寺の住職が留守の間に、即興で描いたとか。そのために、等伯自身なじみ深い雪景色を選んだのかなと感じました。

松林図屏風
今回の展覧会の超目玉ですね。国宝の中の国宝と言いたいほどの素晴らしい作品でした。テレビやポスターで観ていると、なんだか寂しい絵だなと思いましたが、実物を観ると大違い!とても力強く、人知では測れない大きなものが描かれているような印象でした。霧に包まれた背景には、永遠に続く松林が隠されて、等伯自身の強い意志とか大きさ壮大さすら感じました。

この絵を描いた等伯の力量も凄いのですが、等伯という人柄もこの絵のように大きな人だったのでしょうね。


さて、今回の展覧会は絵のジャンルごとに分けられていて、多くの画家の展覧会のように時系列ではありませんでした。図録を買ったので、ちょっとそのあたりを勉強してみようかな。

また、開催期間中展示品の入れ替えがあり、枯木猿猴図は後期日程で展示されます。これはもう一度足を運ぶ価値があると思いました。日程が合えばもう一度行きたいと思います。しかし、京都の後期日程はゴールデンウィークに“どんぴしゃ”なので、さらなる混雑は免れないでしょうね。
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by umekononikki | 2010-04-14 23:34 | 展覧会