展覧会と本と韓国ドラマと時々K-POPかな・・・。

by 梅子

私たちはまだ、その場所を知らない

f0149664_961419.jpg私たちはまだ、その場所を知らない 小池昌代著

「詩」というジャンルは、どうも縁遠い。まだ「短歌」や「俳句」の方がなじみ深く、日常に中に七五調の文句が潜んでいます。「この先は 立ち入り禁止 警視庁」なんてね。

「詩」を愛する3人の物語。中学校の国語教師・坂口。教え子である女生徒ミナコに、男子生徒のニシムラ。

現代の物語なのにノスタルジックな雰囲気なのは、自身の経験を振り返ってしまうからなのでしょうか。制服の手入れなど、古風な女生徒の行動によるものなのでしょうか。イメージするネットやゲームに異存しがちな現代っ子ではない生徒だからかもしれません。
近年ネットやメールで匿名の発言が安易になり、「言葉」の重量が益々軽くなったように感じます。コミュニケーションの手段として重要な「言葉」が、安易に使われている現状がのどに刺さった魚の骨の様に気になって仕方ありません。また、政治家の失言も多いですよね。悪いとは思いませんが、妙な略語や造語も多いですし。これにはついていけません。
「言葉」は使い方により、カメレオンのように変幻自在であることに気付かされます。新聞、小説、詩、短歌、社内文書に広告や、漫才、落語、歌と、「言葉」のバリエーションは限りなくあります。言葉の選び方一つで、相手を傷つけることも、幸せにすることもできる、そんな当たり前の事に時々立ち止まって再認識する、心の余裕が大切なのかもしれません。「詩」にはそんな余裕を持たせてくれる魅力があるようです。理解できないものから、行間に語らせるもの。音を感じたり、文字を楽しんだり。
そんな「言葉」を大切に使う登場人物たちの、その使い方の差が、現代っ子との間にあるように思いました。だから、何処か古風な感じがしたのかもしれません。

そういえば、実家に母が昔読んだと思われる詩集があったなぁ。これまで全く興味が無かったので、頁を開いて「詩かぁ・・・。」位にしか思いませんでしたが、年末帰ったら読んでみようっと♪
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by umekononikki | 2010-12-17 09:06 |