展覧会と本と韓国ドラマと時々K-POPかな・・・。

by 梅子

魚神

f0149664_984716.jpg魚神
千早茜著

かつて一台遊郭が栄えた、閉ざされた島。そこで孤児として育った姉弟。これからもずっと一緒にいられると思っていましたが、島の掟で離ればなれになってしまいます。

白亜とスケキヨや周囲の人たちの狂おしい想いが、終始漠然とした不安を感じさせます。白亜とスケキヨは血のつながった姉弟という確証はありませんが、それ以上の深いところで繋がっていると信じていた姉。それなのに、弟、スケキヨと離ればなれになってしまいます。会いたいのに会えない。募る想いが強すぎて、会うことが怖い。
閉ざされた島には、人々と共にその想いまでもが閉じ込められたように、想いの密度が重く増していきます。その濃密な想いが、退廃的で美しい。
その退廃的な雰囲気のまま、完結して欲しかったなぁ!なんだか普通に綺麗にまとまり、少し物足りなかったように思います。でも、そのラストまでの幻想的な世界観は秀逸でした。
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by umekononikki | 2011-01-28 09:08 |