展覧会と本と韓国ドラマと時々K-POPかな・・・。

by 梅子

美しい夏

f0149664_92644.jpg美しい夏
パヴェーゼ著
河島英昭訳

ファシズム政権下のイタリア。16歳のジーニアと19歳のアメーリアの、孤独な青春を描いた、イタリアの文学賞ストレーガ賞受賞作。
ジーニアが感じたように、冒頭のあんなにも美しかった夏はもう巡ってこないと感じます。物語の後半、ファシズム政権化という背景に導かれるように、物語の暗く重い部分が見えてくる辺りからの退廃的な雰囲気が良かったです。少女から大人へと成長するのに、埋めようの無い空虚な感じは増すばかり。時代背景と少女の成長を、上手く調和させた物語だと思いました。
また解説が興味深い内容で、この物語の面白さが増しました。解説の内容を踏まえたうえで、再読したいですね。
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by umekononikki | 2011-02-21 09:26 |