展覧会と本と韓国ドラマと時々K-POPかな・・・。

by 梅子

エドウィン・マルハウス

f0149664_11191648.jpgエドウィン・マルハウス
あるアメリカ作家の生と死
スティーヴン・ミルハウザー著
岸本佐知子訳

11歳で世を去った天才作家の伝記。しかも書いたのは、同い年の親友という意表を突く設定。そこに描かれている濃密な子供の世界に圧倒される。
11歳の生涯。濃密な子供の世界。そこは独特の世界観で包まれていて、これまで味わったことのない子供の世界でした。子供は純粋で残酷とはよく言われますが、エドウィン、ジェフリー共に存分に発揮しています。そして周囲の大人たちが人形のように感じられる位、どの子供たちも濃く生きています。
この物語の魅力は何と言っても、ジェフリーという子供によって造られた世界であることだと感じました。エドウィンという親友の伝記なんて物を、同い年のジェフリー視点で緻密に描かれているという二重に展開する子供ワールドが、濃密さに拍車をかけているようです。
子供による、子供ならではのこの世界に、大人の私はすっかり溺れてしまいました。素晴らしい物語でした。
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by umekononikki | 2011-02-28 11:19 |