展覧会と本と韓国ドラマと時々K-POPかな・・・。

by 梅子

ペンギンの憂鬱

f0149664_943560.jpgペンギンの憂鬱
アンドレイ・クルコフ著
沼野恭子訳

憂鬱症のペンギン・ミーシャと暮らす売れない小説家ヴィクトル。新聞の死亡記事を書く仕事をきっかけに次々起きる不可解な変死。不条理な世界を描く新ロシア文学。

ペンギンのミーシャの存在がコミカルな、かなりダークな内容。ところどころにありえないエピソードが盛り込まれ、現実離れしていますが、あくまで現実を感じさせる世界観。主人公のヴィクトルは、事件の渦中にいる割に他人事のよう。どの出来事も意味ありげで、実は、意味が無いように見えます。所詮、世の中の出来事ってそんな事なのかもしれません。偶然と必然が表裏一体であるように・・・。でもさすがに、いつまでも他人事のままではいられません。静かに迫る恐怖になかなか怯えてくれないヴィクトルなのに、読みだしたら止まらない魅力ある物語でした。
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by umekononikki | 2011-03-17 09:04 |