展覧会と本と韓国ドラマと時々K-POPかな・・・。

by 梅子

サラの鍵

f0149664_111513.jpgサラの鍵
タチアナ・ドロネ著
高見浩訳

パリで平穏に暮らす45歳のアメリカ人記者ジュリアは戦時中にこの街で起きたユダヤ人迫害事件を取材することに。しかしその事件が彼女の、そして家族の人生に大きく影響を与えます。

過去と現在が同時進行する前半が、非常に衝撃的でした。物語として云々と言う前に、ユダヤ人迫害という負の歴史を知ることに、この本を読んだ意義があります。物語の後半、読者である私と同様に、過去の歴史を知ってまった登場人物たちはどのように行動するのか。物語の中だけでなく、読者自身にも問いかけているようです。

この本を読んでいる時に、東日本大震災が起こりました。2011年3月11日午後2時46分ごろ、東北地方太平洋沖でマグニチュード9.0の地震。そんな中、世界各国からの救援部隊や、励ましのメッセージが次々と日本にきます。地球の裏側からも、10数時間あれば移動できる時代。ましてや、動画やメッセージはネットで一瞬です。こうしてみると、地球がいかに小さくなったことか。その地球上で共に生きている人々が、日本のために動いてくれている現状に涙が出てきます。国や人種の違いなど、微塵も感じさせません。この物語の中に描かれている「差別」と「迫害」。そんなものはこれからの未来には、塵や灰汁の様に、消えてなくなることを願います。そして私自身もこのでき事を、しっかりと胸に刻みたいと思います。
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by umekononikki | 2011-04-01 11:02 |