展覧会と本と韓国ドラマと時々K-POPかな・・・。

by 梅子

インド夜想曲

f0149664_9232254.jpgインド夜想曲
アントニオ・タブッキ著
須賀敦子訳

失踪した友人を探してインド各地を旅する主人公。彼の前に現れる幻想と瞑想に満ちた世界。

なんだかんだと、タブッキはこれが3冊目。好きかと聞かれると、「好き」と答えてしまいますが、気軽に読める厚みについつい手に取ってしまいます。
この物語、「インド夜想曲」なだけにインドを満喫できます。今ここに居る自分が自分じゃない、幽体離脱したような不思議な雰囲気があります。この雰囲気は好きだなぁ。デカルトの「我思う、ゆえに我あり」ではないですが、自分は存在するのかとった根源が揺るぎそうな時に、自分を探しに出かけたのかもしれません。私にはそんな繊細さは無いので、まさにこの物語は持っていない物に憧れる魅力的な世界観でした。
自分ともう一人の自分。決して出会うことが無い2人ですが、後から追いかけた自分は先を行く自分の背中くらいは見えたような幻想の世界が心地よかったです。
[PR]
by umekononikki | 2011-04-16 09:23 |