展覧会と本と韓国ドラマと時々K-POPかな・・・。

by 梅子

ミステリウム

f0149664_1002893.jpgミステリウム
エリック・マコーマック著
増田まもる訳

小さな炭坑町に水文学者を名乗る男がやってくる。町の薬剤師の手記には戦死者の記念碑や墓石が破壊され、殺人事件が起こったと書かれていた。語り手である「私」は、これらの事件を取材することを命ぜられるが、町は正体不明の奇病におかされ、人々は謎の死をとげていた。真実を突き止めようと様々な人物にインタビューをする「私」は、果たしてその真実を見つけることができるのか……。謎が謎を呼ぶ、不気味な奇想現代文学ミステリの傑作!

物語の舞台の小さな町の閉塞感と、次々と浮かび上がる謎が、解決したようなしていないような胸のつかえ。不可思議な事件の不可思議な結末。不可思議な奇病に、不可思議な街の歴史。全てが真実の様で、全てが虚構のような、理解不能な雰囲気がたまりません。意味がある記号の様な事件や、登場人物たち。全てのピースがあるべき場所にはまったようで、実はとてもよく似た場所にはまっているだけの様なすっきりしないという快感。もっともこの感覚を「快感」に思えるかは個人差がありそうですが。
昔流行ったアメリカのTVドラマ「ツイン・ピークス」を思い出しました。このドラマが好きだった方には、この物語も好きなんじゃないかなぁ。個人的には好みじゃないのですが、当時理解できなかった「ツイン・ピークス」の魅力ってこの物語の魅力と同じなのかもと思いました。
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by umekononikki | 2011-04-20 10:00 |