展覧会と本と韓国ドラマと時々K-POPかな・・・。

by 梅子

レンブラント 光の追求/闇の誘惑

f0149664_946739.jpgレンブラント
 光の追求/闇の誘惑

名古屋市美術館

2011年7月9日(土)、豊田市美術館を後にし、名古屋市美術館へ。この日は、「酷暑」と言う表現が過剰じゃない位の暑さ。美術館は涼しいだろうと期待が高まります。豊田市美術館では、写真を撮ることを忘れたので、ここでは忘れないように携帯を握りしめながら歩いて行きました。銀色の丸い球体が象徴的な科学館を横目に、美術館に到着。

「天才が極めた明暗表現」というサブタイトル通り、レンブラントは天才ですね。内容の多くががモノクロの版画が占めるにも拘らず、非常に楽しめた内容でした。しかし、少し後悔もしました。版画について勉強してから行けば良かったと。会期は9月4日まで。ぜひもう一度足を運びたいと思います。
そこで版画について少し。エッチングとドライポイントについて。エッチングは、化学薬品などの腐食作用を応用した表面加工の技法。銅板を防腐剤で一面にコーティングしたのち、ニードルで線描し、酸に浸して腐食させる技法。ニードルで防腐剤をはがした部分が凹部となります。対してドライポイントは、先端が鋼鉄の針やダイヤモンドがついた針などを使い、銅板に直に彫って描画する凹版法。彫られた線は均一ではなく、針で押された銅のささくれやまくれなど、独特のタッチになります。
レンブラントはエッチングを好んで製作しましたが、様々な技法を併用し表現の可能性を拡大した作家です。エッチングが多いのかと思いきや、多くの展示作品がドライポイントだったように記憶しています。原板も展示されています。更に、各ステートの作品が見比べられます。その変化には驚かされるばかり。和紙や西洋紙にと紙にもこだわります。それらの違いが並べて展示されているだけでも面白いのに、作者がレンブラントとなると、こんな満たされた展覧会は二度とありませんよね。見逃してはいけません。
そうそう、忘れてはいけません。油彩画も素晴らしい作品ぞろい。ポスターにもなっている「書斎のミネルヴァ」。光のあたっている方から、本の上の手元の表現がたまらないものがありました。他にも「光と闇」のテーマに沿った作品で、これだけの満足を得られるなんて!繰り返しますが、見逃せません。
貴重な版画の数々。管理も大変なようで、会場は期待以上に涼しかったです♪作品保護と貸出条件により温度・湿度・照明が管理されているので、理想的と感じられないとの案内もあり、人によっては寒いくらいだったかもしれません。節電の中これだけ空調が効いている場所は珍しく、この夏、名古屋で最も涼しい場所になるのではないでしょうか。
併せて常設展示も拝見。フリーダ・カーロやキスリング、田渕俊夫と見どころのある内容でした。
なにはともあれ、万障繰り合せてもう一度足を運びたいと思います。
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by umekononikki | 2011-07-13 09:52 | 展覧会