展覧会と本と韓国ドラマと時々K-POPかな・・・。

by 梅子

レンブラント 光と影のリアリティ

f0149664_1010945.jpgレンブラント
光と影のリアリティ
熊澤弘著

早熟な天才としてのデビュー、画家としての成功による経済的繁栄、そして没落、破産、そして孤独な死……文字通り波乱に満ちた生涯を生きた「光と陰影」の画家の生涯を作品と共に綴る、大好評アートガイド。

先日、名古屋での展覧会を観て非常に良かったので、手にとってみました。レンブラントはあまりにも有名で、その生涯は知っていはしました。いえ、知っているつもりだっただけです。文庫本ですが侮ってはいけません。充実の内容!レンブラントの画業を追いながら、レンブラントの私生活からオランダの当時の絵画事情や経済、歴史が織り込まれ、勉強になりました。これまで一般的とされていた説が覆され、非常に興味深かったです。天才肌で、自身も天才だと分かっていて、気分屋で、可愛い妻サスキアを心から愛し、金銭感覚が全くないという、滅茶苦茶なイメージを持っていました。本当に失礼しました。画家としての成功と転落の「光と影」ではなく、家庭的を得る幸せと、失う寂しさ、画業を貫く探求心と金銭問題への苦悩など、多くの「光と影」が付きまといます。「多岐にわたる独創性に、筆を尽くすことができなかった」とあとがきにも書かれていましたが、まさにその通りで、レンブラントについてもっと知りたいという欲求が増すばかりです。広く浅く紹介されていただけに「なぜ」という疑問が多く生まれ、「なぜ」と思えることに興奮できる魅力があります。こんなにも面白い画家だったとは!!!
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by umekononikki | 2011-07-28 10:10 |