展覧会と本と韓国ドラマと時々K-POPかな・・・。

by 梅子

私たち崖っぷち

f0149664_1002913.jpg私たち崖っぷち
ジョシュア・フェリス著
篠森ゆりこ訳

ITバブル崩壊後のシカゴの広告代理店を舞台に、相次ぐリストラに脅かされながらも、日々の仕事と噂話とで退屈かつ不条理な日常をやり過ごす男女の姿をコミカルに描く新感覚のオフィス小説。オフィスに潜む不安な現実をクール&コミカルにとらえ、米英各紙誌の年間ベストを席捲した傑作長篇。PEN/ヘミングウェイ賞受賞作。全米図書賞最終候補、ニューヨークタイムズ年間優秀図書。

いやー、働くって大変。
ドラマや映画に出てくる、アメリカらしいオフィスの雰囲気を楽しみました。次から次へと事件が起こり、噂話に忙しく、この人たちはいつ仕事をしているのだろうと思うと、リストラの恐怖も笑えるネタに変わるのかしら。他人に興味はあるけれど、自分の領域は侵されたくないという矛盾を抱えた人たちの様にもみえました。オフィスの噂話に焦点をあてると、なんだか必死に働くことの不条理を自嘲したくなります。本人にしてみれば極めて重大事なのに、周囲の噂話にされると笑える話にされてしまう無責任を、笑えないユーモアとして淡々と語るその語り口に引き込まれました。この人たちの結末は、やはり不条理なままなのかしらと読み進めると、多くの登場人物の様々な結末でしたが、前向きな爽快感がありました。面白かった♪
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by umekononikki | 2011-08-05 10:00 |