展覧会と本と韓国ドラマと時々K-POPかな・・・。

by 梅子

ヒストリー・オブ・ラブ

f0149664_9302222.jpgヒストリー・オブ・ラブ
ニコール・クラウス著
村松潔訳

ナチスに蹂躙されたポーランドを離れ、ニューヨークでひっそりと暮らすレオは80歳。だが、彼が60年前に書いた小説も人知れず海を渡って生き延び、幾多の人生を塗り替えていた。その小説の登場人物に因んで名づけられたアルマは14歳。夢見がちな彼女は、母に宛てられた手紙を覗き、小説に登場するアルマはいまなお存在すると信じ込む。自分の名の由来を突き止め、母や弟を救うための冒険は、彼女をどこに導くのか―。

宝物にしたくなるような本。すっかり物語の世界に魅了されました。それぞれの物語が一つになる作品は数あれど、こんなに繊細な作品は稀なのではないでしょうか。
愛する女性への想い。愛する子供への想い。人の「想い」は、その人が亡くなってしまうと消えてしまうものなのでしょうか?「愛している」と言葉では伝わらない「愛している」という言葉以上の「想い」が、具象化された物語でした。そして、過去の想いは現在も生き続け、未来への希望へと繋がるようなラストは素晴らしかったです。
多くの人がこの本の感想で書かれていますが、タイトルと表紙で内容を想像しないで読んで欲しいと思います。
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by umekononikki | 2011-10-06 09:30 |