展覧会と本と韓国ドラマと時々K-POPかな・・・。

by 梅子

岸田劉生展

f0149664_956087.jpg生誕120周年記念
岸田劉生展

大阪市立美術館

2011年10月9日(日)、10月だというのにこの暑さ。半袖でも着たい位の暑さで、早く美術館に入るべく公園を速足で通り抜けます。
岸田劉生と言えば、美術の教科書にも載っている「麗子像」(最近はどうなのでしょう?私の子供の頃の話です。)があまりのインパクトで、どんな画家だったか知りませんでした。展覧会を観終わった今の感想は、ユーモラスな人だったのだなと感じています。麗子の肖像画も、偉大な画家の作品へのオマージュのようですし、70歳の記念にと頼まれた肖像画に、花を持たせてみたりしていますしね。しかしそのユーモアを支えているのは、天才的な写実力。麗子の肖像画にみられる、ショールの毛糸、着物の絞りの模様は、写真以上のリアルさがあります。そして何より娘に対する愛情が、あふれんばかりに込められています。中には「寒山風」と題した、ちょっと可愛そうな麗子ちゃんもいたりして、第一印象は笑っちゃうんですが、観ているとどこか愛嬌のある親しみも感じます。愛する麗子をモチーフに、劉生の世界は広がり、様々な作品を生みだします。その創作の幅の広がりからも、麗子へのまなざしの温かさを感じます。本当に、どれだけ観ていても飽きなかったのでしょうねぇ~。
風景画は雄大で優しく、静物画はコミカルで楽しい感じがしました。多くの自画像に、自分と親しい人たちの肖像画。普通の人より多くの愛を持った画家のように感じました。
最後に声を大にして言います。「麗子像」は一見の価値ありです。教科書では解らない、素晴らしさを感じることができます。是非、足を運んで欲しい展覧会です。
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by umekononikki | 2011-10-13 09:56 | 展覧会