展覧会と本と韓国ドラマと時々K-POPかな・・・。

by 梅子

卵をめぐる祖父の戦争

f0149664_9515559.jpg卵をめぐる祖父の戦争
デイヴィッド・ベニオフ著
田口俊樹訳

「ナイフの使い手だった私の祖父は十八歳になるまえにドイツ人をふたり殺している」作家のデイヴィッドは、祖父のレフが戦時下に体験した冒険を取材していた。ときは一九四二年、十七歳の祖父はドイツ包囲下のレニングラードに暮らしていた。軍の大佐の娘の結婚式のために卵の調達を命令された彼は、饒舌な青年兵コーリャを相棒に探索に従事することに。だが、この飢餓の最中、一体どこに卵なんて?―戦争の愚かさと、逆境に抗ってたくましく生きる若者たちの友情と冒険を描く、歴史エンタテインメントの傑作。

戦争を背景に、凄惨な場面にユーモラスな場面、猥雑な場面に、青春、恋などなど様々な要素が織り込まれ、気がつけば最後のページをめくっていました。そもそも、「卵」と「戦争」が結びついているところからして、面白くないはずが無いかも。まったくもって陳腐な理由で卵を探すことになる2人の青年。たかが「卵」で自分たちの命や、彼らに関わった人々の命が左右されます。戦争の愚かしさに「卵」という面からアプローチしたその斬新さと、戦時下でありながらも2人の青年の青春や友情と言ったものに煌めきに、多くを経験し成長するたくましさを感じました。果たして「卵」を手に入れることができるのか?そんな思いにワクワクさせられました。いやー、面白かったです。
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by umekononikki | 2011-11-08 09:52 |