展覧会と本と韓国ドラマと時々K-POPかな・・・。

by 梅子

カレーソーセージをめぐるレーナの物語

f0149664_12422142.jpgカレーソーセージをめぐるレーナの物語
ウーヴェ・ティム著
浅井晶子訳

カレーソーセージというファストフード誕生を巡る一人の女性の悲恋の物語。食べ物が人間に与える幸福と苦悩が、敗色濃いナチス・ドイツで脱走兵をかくまいつつ、不器用だがしたたかに日常を生きるレーナの人生と共に語られる。

面白かったです。戦時下、力強く生き抜く主人公の女性レーナがとても魅力的でした。この女性が過去を振り返り語るのですが、私自身がこの女性の聞き手になったような錯覚を覚えながら読み進めました。やがて終戦を迎えますが、女性には安寧の日は訪れません。愛する男性にもどこか不器用で、最善の方法ではないと解っていながらも前に進みだせないでいます。戦争が人生を狂わせたのか、それとも男運が悪いのか。何がどうなって、この状況を招いてしまったのか。これまでの努力は一体何だったのか。そんな多くの想いに押しつぶされそうになった時に、カレーソーセージが生まれます。その瞬間が、鳥肌が立つほど良かったです♪たかがカレーソーセージ、されどカレーソーセージ。今晩のおかずにカレーソーセージもどきでも作って、物語の世界に想いを馳せてみようかしら。
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by umekononikki | 2011-11-10 12:42 |