展覧会と本と韓国ドラマと時々K-POPかな・・・。

by 梅子

二流小説家

f0149664_20424679.jpg二流小説家
デイヴィッド・ゴードン著
青木千鶴訳

ハリーは冴えない中年作家。シリーズもののミステリ、SF、ヴァンパイア小説の執筆で食いつないできたが、ガールフレンドには愛想を尽かされ、家庭教師をしている女子高生からも小馬鹿にされる始末だった。だがそんなハリーに大逆転のチャンスが。かつてニューヨークを震撼させた連続殺人鬼より告白本の執筆を依頼されたのだ。ベストセラー作家になり周囲を見返すために、殺人鬼が服役中の刑務所に面会に向かうのだが…。ポケミスの新時代を担う技巧派作家の登場!アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀新人賞候補作。

楽しかったぁ。冴えない中年作家が事件に巻き込まれ、不本意ながらもその冴えない頭脳で事件を解決に導く「探偵物語」ってところでしょうか。謎解きよりも、登場人物たちのやり取りが面白かった。最後の連続殺人鬼の告白は、ありきたりだったかなぁ。ドラマや映画によく登場する連続殺人犯の域だし。犯人の意外性も薄い。でもそれらを補うかのように、主人公の冴えない小説家ハリーの胸のうちを語る内容が魅力的。この先、一流の小説家になることはきわめて難しいでしょうが、食べていけるだけの稼ぎと、幸せな私生活を送れそうな予感。
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by umekononikki | 2012-02-19 20:42 |