展覧会と本と韓国ドラマと時々K-POPかな・・・。

by 梅子

見残しの塔―周防国五重塔縁起

f0149664_20111871.jpg見残しの塔―周防国五重塔縁起
久木 綾子著

時は室町中期。宮大工を志願して九州の隠れ里から出奔した青年・左右近。一方、若狭の国から母を尋ねて旅に出たのは、新田義貞の血を引く清らかな姫・初子。国宝・瑠璃光寺五重塔建設に賭ける番匠たち、そして塔の下で交錯する誇り高き人々の運命を描いて日本人の魂に爽やかに響く、傑作歴史長編の誕生。

やっと引越しの片付けもめどがつき、本を読む余裕ができてきました。で、引越し後最初の読書感想です。

「見残しの塔」、面白かったです。物語の筋は面白かったのですが、どうも登場人物に感情移入できなかったかな。思い返せばかなりドロドロの男女関係を、これほど淡白に明快に表現し、とても読みやすかったんですけど。内容は、五重塔建設よりも、そこに関わった人々の運命の輪を描いた物語でした。幸田露伴の「五重塔」の様な、建設そのものが物語りになっているのかと思い読み始めたのがいけなかったようですね。それでも多くの人々の思いや人生がこの五重塔を前に一点に重なってゆくさまは読み応えがありました。そして何より瑠璃光寺に行ってみたいと思わされました。
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by umekononikki | 2012-03-08 20:11 |