展覧会と本と韓国ドラマと時々K-POPかな・・・。

by 梅子

あの川のほとりで

f0149664_2021822.jpgあの川のほとりで
ジョン・アーヴィング著
小竹由美子訳

ニューハンプシャーの山あいの小さな林業の町に暮らす、料理人とその息子。ある夜、寝室から漏れるただならぬ呻き声を聞いた息子は、父親が熊に襲われていると思い込み、ベッドの上の何者かをフライパンで撲殺してしまう。それは父の愛人であり、悪いことに町の悪辣な治安官の情婦でもあった。そして二人の逃避行が始まる―。構想20年!半自伝的大長篇。

初めてアーヴィングを読みました。
物語は少年の死という暗く悲しいシーンから始まります。そして誤解から生じた殺人へ。がっつり悲劇の物語なのかと思いきや、父と息子の逃避行から事態は好転していくように感じられます。しかし常に殺人や暴力、不倫など、不道徳が付きまといますが、これがあまり不快には感じません。事件の真相や、出来事がどこか滑稽だからかもしれません。そしてむしろ、暴力や死という影が色濃くなるほど、生きるということが、いかに力強さを感じさせるものかという思いで読みました。
読み終えた直後で、この物語の深さは感じるものの、上手く言葉にできないのですが、非常に読み応えのある物語でした。
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by umekononikki | 2012-04-04 20:21 |