展覧会と本と韓国ドラマと時々K-POPかな・・・。

by 梅子

イタリア広場

f0149664_1530681.jpgイタリア広場
アントニオ・タブッキ著
村松真理子訳

《タブッキの処女作》トスカーナ地方の海からそう遠くない、ある小さな村が舞台。それは象徴的に、「村(ボルゴ)」とだけ呼ばれ、物語の主人公は、そこに生きる、三世代にわたる一家だ。物語は円環構造をもっている。「エピローグ」(と呼ばれているが巻頭にある)は、第二次大戦後、この作品の最後の主人公ガリバルドの悲劇で幕を開ける(閉じる)

良くも悪くも処女作ですよね~。ただこの作品がスタートだったかと思うと、なんだか興味深く読みました。処女作といえどやはり物語がグルグル回っている、フィッシャーのだまし絵を見てるような不思議な気分にさせてくれます。「百年の孤独」から冒頭に家系図が出てくると構えてしまうのですが、杞憂でした。実にシンプルに、的確に物語りは回ります。短い話が数珠のようにつながり、人間くささと幻想とがバランスよく配合され楽しめました。
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by umekononikki | 2012-04-16 15:30 |