展覧会と本と韓国ドラマと時々K-POPかな・・・。

by 梅子

残念な日々

f0149664_14315722.jpg残念な日々
ディミトリ・フェルフルスト著
長山さき訳

ベルギー、フランダースの小さな村での、貧しく、下品で、愛情にみちた少年時代。最初から最後まで心をわしづかみにして離さない、びっくりするほどチャーミングでリリカルな、フランダース文学の俊英による自伝的物語。金の栞賞、金のフクロウ文学賞読者賞、高校生によるインクトアープ賞受賞作。

「残念」。タイトルのこの言葉に惹かれて読み始めました。「残念」って、残念じゃない結果もありえたんだけども、結果は残念だったってことでしょう。貧しく下品なんだけど、救いようが無いわけじゃない、その微妙なニュアンスが不思議と心地よい物語でした。
貧乏で下品でどうしようもない大人たちに囲まれて、でも愛情って気持ちは感じるとこができるんですよね。なんだか階段を一段踏み外してしまったがために、ずるずると下まで落っこちてしまったよう。下まで落ちちゃったんだけど、それは階段を下まで落ちちゃっただけで、ビルの最上階から落ちたわけじゃないそんな状況。ああ、だからやっぱり「残念」が良く似合っているのね。ホント、残念。面白かったです。
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by umekononikki | 2012-04-26 14:32 |