展覧会と本と韓国ドラマと時々K-POPかな・・・。

by 梅子

ロスト・シティ・レディオ

f0149664_1135076.jpgロスト・シティ・レディオ
ダニエル・アラルコン著
藤井光訳

舞台は内戦状態にある架空の国の首都。行方不明者を探すラジオ番組「ロスト・シティ・レディオ」の女性パーソナリティーのもとを、ある日ひとりの少年が訪ねてくる。ジャングルの村の人々が少年に託した行方不明者リストには、彼女の夫の名前もあった。次第に明らかになる夫の過去、そして暴力に支配された国の姿―。巧みなサスペンスと鮮烈な語り。英語圏、スペイン語圏の双方で高い評価を獲得してきたペルー系アメリカ人作家による初長篇。PEN/USA賞、ドイツ・国際文学賞、受賞作。

個人的には、内戦状態の世界を物語の世界として想像を広げることが難しかったです。粛清、行方不明、暴力などの世界が、読んでいて少しきつかったのかもしれません。
物語の始まりは内戦状態で、全てが行き詰まってしまったような閉塞感。到底そこからは抜け出せそうに無い世界ながらも、「行方不明者のリスト」とこれまた行き詰まった感満載の要素から、物語の世界が広がっていきます。物語は過去を振り返りながら前進していき、暴力と悲劇の世界は変わっていないのに、何かが違って見えるのは何が変わったからなのでしょうか。余韻に浸ってしまいました。ノーマの夫にまつわるサスペンスは、緊張感があり面白かったですが、物語の世界観は私には合わなかったかな・・・。
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by umekononikki | 2012-04-28 11:34 |