展覧会と本と韓国ドラマと時々K-POPかな・・・。

by 梅子

スターバト・マーテル

f0149664_234491.jpgスターバト・マーテル
ティツィアーノ・スカルパ著
中山エツコ訳

18世紀ヴェネツィア。赤ちゃんポストに置き去りにされたチェチリアは、卓越した音楽的才能の持ち主だった。新任の音楽教師アントニオは彼女の優れた才能をすぐに見抜くが、同時に激しい嫉妬にかられる―謎の多いヴィヴァルディの生涯の一時期を、養育院で孤独に暮らす少女の目から描き、イタリア最高の文学賞、ストレーガ賞受賞作

う~ん、どうなのでしょう?独特の雰囲気はあるものの、どこか押しが弱い感じでした。ラストのあの流れには乗れませんでした。
チェチリアの母への思いや自身への不安を、延々と独り言としてつぶやくその世界は面白かったです。孤児として育った心の闇と、養育院という独特の環境の中での孤独。夜の深い闇の中を手探りで歩いているような、暗く深い川の流れに飲み込まれたような雰囲気は良かったのになぁ。後半の音楽的才能が芽生えてからは、その才能と嫉妬、そして心の闇から解き放たれる流れには乗り切れませんでした。ヴィヴァルディの役どころも、いまいちはっきりしなかったし。
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by umekononikki | 2012-04-29 23:43 |