展覧会と本と韓国ドラマと時々K-POPかな・・・。

by 梅子

カラヴァッジョへの旅

f0149664_14373036.jpgカラヴァッジョへの旅
天才画家の光と闇

宮下規久朗著

西洋美術史上もっとも大きな革新を成し遂げて近代写実主義の先駆をなし、レンブラント、ベラスケス、フェルメールら17世紀のほとんどすべての芸術家に大きな影響を与えた巨匠、カラヴァッジョ。殺人を犯し、イタリアの北から南へと逃亡の末に38歳で果てた「呪われた天才画家」の破滅的な生涯の足跡を追いつつ、各地で制作されたバロック美術の傑作の数々を紹介。劇的な明暗表現で描かれる幻視と聖性、その人間性と芸術の深奥を読み解く。

勉強になりました。カラヴァッジョの生涯を、その作品とともに追っていくので、非常に分かりやすかったです。これは是非イタリアへ行かねばと感じます。著者も書いている通り、その作品の前に立ってみないと感じることのできないことってありますよねぇ。
以前、東山魁夷の唐招提寺の襖絵「濤声」を観た時は、部屋いると絵と同じ高さで海原が足元に広がるようで思わず声を上げてしまいました。しかし後に展覧会で見上げるように作品を観ると、以前の様な感動が味わえませんでした。やはりあの作品は、同じ高さか見下ろすくらいでちょうど良いように描かれたのですね。そんなことがカラヴァッジョの作品にも多くみられるようです。図録では味わえない、現場の効果を味わいたい衝動に駆られます。
そんな中でも、日本にやってきた作品のうち何点かは観る機会があった作品があります。それらが彼の波乱万丈な人生のどのような局面で描かれたのか知ることができ、興味深く読むことができました。
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by umekononikki | 2012-05-07 14:37 |