展覧会と本と韓国ドラマと時々K-POPかな・・・。

by 梅子

ブーベの恋人

f0149664_19281594.jpgブーベの恋人
カルロ カッソーラ 著
菅谷 誠 訳

第二次世界大戦末期イタリア。小村で過ごす少女マーラのもとを、兄の“同志”だったという青年ブーベが訪れる。まっすぐで素朴なブーベに次第に惹かれていくマーラ。彼もまたマーラの美しさに魅せられていた。離れた地に住む二人は、手紙のやり取りをするようになる。やがて二人は婚約するが、離れ離れの暮らしは続いた。ある夏の日、何の前触れもなく、ブーベが現れた。ブーベに起きた事件とは―そしてマーラの運命は―愛を信じた女性の、ひたむきな姿を描いた切ないラブロマンス。イタリア文学の最高峰・ストレーガ賞受賞作。

あとがきによると、映画はルイジ・コメンチーニ監督、主演はクラウディア・カルディナーレ(マーラ)、ジョージ・チャキリス(ブーベ)で、日本では1964年に公開されたそうです。ストレーガ賞受賞のラブロマンス。イタリアでは、高校時代の授業のテキストにもなるほどです。
ストレーガ賞受賞とあり期待しすぎたせいか、純愛物語のお手本の様な展開で、素朴といえば素朴ですが、少し物足りない感じがしました。何より登場人物たちに共感できなかったのよね。この作品、半世紀も前に書かれた物語なのですから、無理もないといえばその通りなのですが。物語の筋や登場人物たちより、物語の時代背景が興味深かったです。政治的なことはもちろん、当時の人々の生活ぶりの方に目がいきます。パラシュートの生地でブラウスを作ったり、ハイヒールを町まで買いに行ったりと、主人公の少女が小さな農村の出身のためか、現代人から見れば些細なことに優越感を覚える辺りが素朴ですよね。
まぁ、なんだかんだ言っても、マーラとブーベの再会のシーンは印象的でした。後半ほとんど登場しなかった分、ブーベの言葉に胸を打たれました。
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by umekononikki | 2012-07-13 19:28 |