展覧会と本と韓国ドラマと時々K-POPかな・・・。

by 梅子

ヴァインランド

f0149664_19542916.jpgヴァインランド
(池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 第2集)
トマス・ピンチョン 著
佐藤 良明 訳

1984年、ある夏の朝。北カリフォルニアの山中で14歳の娘とふたり、ジャンクにクレイジーに暮らすヒッピーおやじゾイドの目覚めから物語は始まる。ゾイドを執拗に追う麻薬取締官、娘を狙う連邦政府、その権力の魔の手から逃れながら、母探しの旅に出る娘。次々と出現する登場人物を巻き込んで、仕掛けに満ちたピンチョン・ワールドは時のうねりの中を突き進む―ギャグ満載のポップな装いの下に、輝けるアメリカを覆う呪われたアメリカ、官憲国家の狂気を、繊細に重厚に、ときにセンチメンタルに描き出す。名訳をさらに磨きあげ、注釈も全面改訂。

初ピンチョン。難解なイメージから、これまで手をつけることをためらわれた作家です。なんとなく「夏だし~。(新しいことにチャレンジしたくなる季節かなと・・・。)」位の理由で、図書館で借りてみました。
いや~、たまりません。読み始めると、グルグル回るジェットコースターに乗った気分で、あっという間に読了。アメリカに対する風刺的な内容ですが、この物語、痛烈な批判以上に効きますよね。視点がクルクル変わったり、時間軸がグルグル回ったりしながら、日本も舞台として登場し、様々な要素がてんこ盛り状態でありながらも、このまとめよう!サブカルチャーや政治の歴史の知識が乏しい私でも注釈に助けられながらも、やはり理解できない部分も多かったにもかかわらず、何がなんだか分からない面白さ。だって、ジェットコースターの面白さなんて、言葉で表現すればするほど陳腐でしょう?この感覚、読んで見なきゃ分かりません。
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by umekononikki | 2012-07-27 19:54 |