展覧会と本と韓国ドラマと時々K-POPかな・・・。

by 梅子

アラーの神にもいわれはない

f0149664_22122960.jpgアラーの神にもいわれはない―ある西アフリカ少年兵の物語
アマドゥ クルマ 著
真島 一郎 訳

冷戦後アフリカの最悪の紛争、リベリア・シエラレオネ両国の内戦の惨劇、チャイルドソルジャーの生きる痛ましい現実を、闘うグリオが破格の文体をもって告発する。2000年ルノドー賞、高校生のゴンクール受賞作。

寓話なのですが、事実を基にしていることはいうまでもありません。そして一人の少年の物語ですが、現実はこのような子供が多く存在する事実もあります。西アフリカの悲惨な現実を、あたかも他人事のように淡々と語る主人公の少年。巻末の訳者解題にある「隣の子」のエピソードで、その言語を絶する痛ましさが胸に突き刺さりました。寓話とはいえ、実在の団体名や人名が登場し(もちろん国名も。そりゃ舞台は現実世界なのですから!)、今では過去の人となってしまった方もいらっしゃいました。まさに激動の地域であることを実感させられます。混沌としたこの地域に対し、できることをしなければという思いで本を閉じました。
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by umekononikki | 2012-07-30 22:12 |