展覧会と本と韓国ドラマと時々K-POPかな・・・。

by 梅子

青い湖水に黄色い筏

青い湖水に黄色い筏
マイケル ドリス 著
村松 潔 訳

レイヨーナは15歳の少女。黒人の父親は家に寄りつがず、インディアンの母親は紙のスリッパで病院を抜けだしてしまう。母を追って保留地の祖母を頼ったが、祖母はウォークマンを耳に、そしらぬ顔。居場所がどこにもないレイヨーナは、だけどちっともへこたれない…。泥まみれの生命の輝き、異色の女3代記。

娘、母、祖母と3代にわたる女性の物語。3人それぞれの過去、現在、未来、そして家族への想いがすれ違ったり、重なり合ったりする度に、美しくきらめく一瞬を感じました。過去へ遡るほど血が濃くなってゆくような、生きてきた過去の重みに対して、濃密な味わいを出していくものですね。娘は若く、若いゆえに悩みます。しかしその分、行動も大胆。そして、母。彼女は娘から見ると、何を考えているか分からない部分が多かったのですが、そこは母親。まず娘ありきなのですね。祖母はそんな娘と孫に対して、生きることの重みを感じさせてくれる物語を語ってくれます。これは期待以上に面白かった物語。お勧めです。
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by umekononikki | 2012-08-03 19:23 |