展覧会と本と韓国ドラマと時々K-POPかな・・・。

by 梅子

アニルの亡霊

f0149664_19465242.jpgアニルの亡霊
マイケル・オンダーチェ著
小川高義訳

「水夫」と名付けられた骨の身元を探る旅が、引き裂かれた愛を、隠された過去を、見定めがたい敵と味方を炙り出す。内戦下のスリランカを舞台に、生死を超えて手渡されて行く叡智と尊厳を描き出す。

重苦しい雰囲気で、とらえどころが無いような断片が不安を掻き立て、すっかり物語の世界に絡めとられてしまいました。短い断片が繋ぎ合わさり大きな流れになるのですが、その短い断片に読者を捕らえて話さない魅力があります。内戦下という不条理な世界に、登場人物たちのゆらめく心情が尊く感じました。読み応えのある物語でした。
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by umekononikki | 2012-09-24 19:46 |