展覧会と本と韓国ドラマと時々K-POPかな・・・。

by 梅子

囚人のジレンマ

f0149664_1942318.jpg囚人のジレンマ
リチャード・パワーズ著
柴田元幸・前山佳朱彦訳

戦争は、終わらない。父エディの謎を追って、ホブソン一家は最大のパラドクスに直面する ― 前作『舞踏会へ向かう三人の農夫』と同様に三つの物語が錯綜しながら展開する。果たして最後に、物語のパズルのピースは納まるのか!?
2006年に最新作 The Echo Maker で全米図書賞を受賞し、いまや現代アメリカ文学を代表する作家リチャード・パワーズの感動の第二長編。待望の翻訳!


物語のテーマについて考えるというより、意味のあるテーマを提示されたような読後感。虚構とリアリティー、ジョークとシリアス、複雑で単純、愛と悲劇といったあらゆる要素のベストミックスで、読み出すとやめられない魅力がありますよね。かといって今回は読むのに苦労しました。知識や教養の泉に落とされたような、アメリカの当時の文化にもう少し精通していれば、また違った感想がもてたのではないかとも思います。しかし乱暴ですが、そういったところをすっ飛ばしても、十分に読み応えのある物語でした。ポップなピンクを背景にアメリカ版ねずみ男の表紙。日本のねずみ男同様、意外と人間の本質ってところをついた見事さがあるのかもしれません。
こんな感想を書きつつも、魅力のある層を幾重にも重ねたような内容に、言葉では伝えられないよなぁとあきらめの気持ちでいます。稚拙ですが、とにかく面白かったのよ♪
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by umekononikki | 2012-11-06 19:42 |