展覧会と本と韓国ドラマと時々K-POPかな・・・。

by 梅子

類推の山

f0149664_21232755.jpg類推の山
ルネ・ドーマル 著
巌谷 国士 訳

はるかに高く遠く、光の過剰ゆえに不可視のまま、世界の中心にそびえる時空の原点―類推の山。その「至高点」をめざす真の精神の旅を、寓意と象徴、神秘と不思議、美しい挿話をちりばめながら描き出したシュルレアリスム小説の傑作。“どこか爽快で、どこか微笑ましく、どこか「元気の出る」ような”心おどる物語。

うわぁ~、シュールだなぁと、心躍らせながら読んでいたら未完だったのが残念なことろ。様々な読み方ができるのでしょうが、「類推の山」に象徴されるような、見えないものって案外誰でも追い求めているのかもしれません。なぜ自分が存在するのか?なんて、目に見える答えは見つからないのに、誰でも一度は考えたことがありますよね。案外自分だけかもと思っていた考えが自分ひとりではないように、物語の「類推の山」を信じる仲間が集まります。仲間があつまれば、多少の困難も乗り越えられるような気分になります。様々な知恵も資金も集まり、もっともらしい仮説も、いつの間にか間違いない確信に変わるんですからたいしたものです。そんな感じに始まった心の旅を、実際の旅にしたらこんな感じ的な楽しさがありました。
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by umekononikki | 2012-11-22 21:23 |