展覧会と本と韓国ドラマと時々K-POPかな・・・。

by 梅子

親鸞

f0149664_2223916.jpg親鸞
吉川英治著

義経が牛若といって鞍馬にあった頃、同じ源氏の血をうけて十八公麿(まつまろ)(親鸞)は生れた。9歳で得度を許された親繋の最初の法名は範宴。師の慈円僧正が新座主となる叡山へのぼった範宴を待っていたのは、俗界以上の汚濁であった。

当初、五木寛之の親鸞を読みたく図書館で検索してみると、「~編」などと何冊も検出されどれから読んだらいいのやら、果たして完結しているのかと戸惑っちゃいました。こりゃ、家でゆっくり調べてからにしようと帰宅。押入れの中で探し物をあさっていると暗闇の中にうっすらと見える「親鸞」の文字。これは仏様のお導きとばかりに、探し物は何処へやらその本を引っ張り出しました。吉川英治といえば「三国志」や「宮本武蔵」のちゃんばらっぽいイメージが強く、「親鸞」なぁんてどぉかしらと思いつつ読み始めました。これがまぁ面白かった!前半は、苦悩うする若き親鸞に心打たれ、後半は彼により次々と人々が開眼させられる様に、読んでいるこちらが救われた気分になりました。私自身はどちらかというと無宗教だからか、親鸞の説いたような日常に中にある宗教の姿は親しみ易く共感できます。それにしても、苦労や苦悩の中から得たものは、価値あるものなのだと感じました。できれば苦悩せずに毎日笑って過ごしたいのですが、それは親鸞のように苦悩の果ての境地なのかもしれません。最近、「幸せ」をテーマにした本が流行っていますが、少なくとも「親鸞」を読めば、これからの日々の行いを少しでも良い方向へ改めようという気にさせてくれます。心洗われる一冊でした。
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by umekononikki | 2013-01-07 22:23 |