展覧会と本と韓国ドラマと時々K-POPかな・・・。

by 梅子

おとうと

f0149664_11375716.jpgおとうと
幸田文著

気丈なげんと繊細で華奢な碧郎。姉と弟の間に交される愛情を通して生きることの寂しさを美しい日本語で完璧に描きつくした傑作。

これは私の実の弟の本棚にあった本。私の弟いわく、「弟だけに『おとうと』は読んどかんとな。」と言いながら学生時代に読んでいたのを思い出します。それから20年が過ぎました。やっと弟の『おとうと』を姉が読むことになりました。(なんのこっちゃ。)
そんなふざけたきっかけで読み始めたのですが、内容はきわめて美しく切ないっ!解説にもあるのですが、情景描写が美しい。そして家族の微妙な距離感が、あまりに切ない。姉弟間の愛情表現が、まさに絶妙。自身の体験を基にしているだけに、弟を持つ姉として非常に共感できました。もっとも、姉が言うのもなんですが、私の弟は実にまじめで、姉の私のほうが不真面目なので物語とは逆ですね。いつか弟に『おとうと』を読んだ感想など聞いてみたいと思いました。
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by umekononikki | 2013-01-12 11:40 |