展覧会と本と韓国ドラマと時々K-POPかな・・・。

by 梅子

蜘蛛女のキス

f0149664_22373476.jpg蜘蛛女のキス
マヌエル・プレイグ著
野谷文昭訳

ブエノスアイレスの刑務所の監房で同室になった二人、同性愛者のモリーナと革命家バレンティンは映画のストーリーについて語りあうことで夜を過ごしていた。主義主張あらゆる面で正反対の二人だったが、やがてお互いを理解しあい、それぞれが内に秘めていた孤独を分かちあうようになる。両者の心は急速に近づくが―。モリーナの言葉が読む者を濃密な空気に満ちた世界へ誘う。

前半は、会話の洪水。とにかくモリーナが、映画のストーリーを語る、語る。しかも「おねぇ言葉」で。次から次へと映画の話が続き、すっかり何を読んでいるのか忘れるくらい、モリーナの語りに魅了されてしまいました。後半にようやく舞台が刑務所で、モリーナは同性愛者であることを思い出さされます。監房という極限られた空間で展開される、非常に濃密なドラマに夢中にさせられました。う~ん、このラスト、嫌いじゃないのよね~。面白かったです。
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by umekononikki | 2013-02-22 22:37 |