展覧会と本と韓国ドラマと時々K-POPかな・・・。

by 梅子

風の影

f0149664_2151639.jpg風の影
カルロス・ルイス・サフォン著
木村裕美訳

1945年のバルセロナ。霧深い夏の朝、ダニエル少年は父親に連れて行かれた「忘れられた本の墓場」で出遭った『風の影』に深く感動する。謎の作家フリアン・カラックスの隠された過去の探求は、内戦に傷ついた都市の記憶を甦らせるとともに、愛と憎悪に満ちた物語の中で少年の精神を成長させる…。17言語、37カ国で翻訳出版され、世界中の読者から熱い支持を得ている本格的歴史、恋愛、冒険ミステリー。

図書館で通勤に読もうとうっかり手に取り、夢中になりすぎて乗り過ごしそうになりました。とても楽しめた物語。謎めいた本の墓場に、いわくつきの本、そしていかにも悪者~って容姿の人物が登場し、恋愛、冒険、少年の成長物語ときて、夢中にならないわけが無い。
バルセロナが舞台になると、こんなにも濃い成長物語になるものかと、物語の世界に魅了されました。とにかく多くの人の思いが、複雑に重層的に交錯し圧倒されました。もっとも、顔の無い人物の正体は、途中で誰だか気がつきましたが、それでもまだまだ謎はつきません。ダニエルと父親、フリアン・カラックスの人生、そして未来へ続く人生と、様々にリンクし、救いようの無い物語が、徐々に希望を感じれる物語に変化していくようでした。
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by umekononikki | 2013-03-04 21:51 |