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by 梅子

ピダハン―「言語本能」を超える文化と世界観

f0149664_23151369.jpgピダハン―「言語本能」を超える文化と世界観
ダニエル・L・エヴェレット 著
屋代 通子 訳

著者のピダハン研究を、認知科学者S・ピンカーは「パーティーに投げ込まれた爆弾」と評した。ピダハンはアマゾンの奥地に暮らす少数民族。ピダハンの言語とユニークな認知世界を描きだす科学ノンフィクション。驚きあり笑いありで読み進むうち、私たち自身に巣食う西欧的な普遍幻想が根底から崩れはじめる。とにかく驚きは言語だけではないのだ。ピダハンの文化には右/左の概念や、数の概念、色の名前さえも存在しない。神も、創世神話もない。この文化が何百年にもわたって文明の影響に抵抗できた理由、そしてピダハンの生活と言語の特徴すべての源でもある、彼らの堅固な哲学とは……?

著者とアマゾンを満喫すると共に、とても興味深く読みました。とにかくピダハンの文化には驚かされてばかり。私たちの日常生活でも「価値観が違う」とよく耳にするが、ここまで違うと著者のようになってしまうのかなぁ。とりわけ後半は、言語学に関する記述が中心となる一方、ピダハンの文化の深層にまでせまり面白かったです。言語学となると縁遠く感じますが、言葉を通じてこれほどの考察ができるとは驚きです。そこから明らかになる、ピダハンの文化は、良くぞここまで私たち読者に理解できるような内容に落とし込んだものだと感心させられます。ピダハンの考え方には学ぶところもあり、グーグルアースで手のひらに地球が乗っても、世界はまだまだ広いと感じました。
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by umekononikki | 2013-03-19 23:15 |