展覧会と本と韓国ドラマと時々K-POPかな・・・。

by 梅子

カテゴリ:展覧会( 103 )

ガレとドーム-四季の花

f0149664_10292438.jpg北澤美術館所蔵ガラス・コレクション
ガレとドーム-四季の花

ジェイアール京都伊勢丹 美術館「えき」KYOTO

2011年12月5日(土)、京都文化博物館で「京の小袖展」を観た後、烏丸御池から地下鉄で京都駅へ。伊勢丹の美術館で「ガレとドーム」展を観ました。ため息が出るような美しさ。この展覧会のチラシに紹介されているような作品が、所狭しと展示されています。19世紀末から20世紀初頭の芸術潮流アール・ヌーヴォー。 その流れを代表する芸術家がナンシーのガレとドーム兄弟の作品たちです。幻想的な世界へ導いてくれます。ガラスが暖かい生き物のように、息をしているようです。こんなランプを寝室に置けば、お伽話の世界へ行く夢でも見れそう。ガラスという素材の幅広さを感じます。「京の小袖」を観た後だったので、時代こそ違えども、東洋と西洋の「美」の感覚の差が興味深かったです。
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by umekononikki | 2011-12-07 10:29 | 展覧会

京の小袖

f0149664_14124063.jpg京の小袖
デザインにみる日本のエレガンス

京都府京都文化博物館

2011年12月5日(土)、烏丸御池近くの京都文化博物館へ。桃山時代から江戸時代にかけて、日本の服飾文化の中心的役割を担ってきた「小袖」。国内きっての生産地であった京都だからこそできた展覧会です。そのデザインは、現代にも十分通用するセンスと技術を感じました。着物を着る機会はもちろん、観る機会も減った生活を送っている私ですが、柄といい、色といい、心の底から安心して美しいと感じることができるのは日本人だからだなと改めて認識させられました。そして展覧会の内容からは離れますが、日本の伝統や文化を守ることは、何故難しくなってしまったのだろうかと考えさせられます。着物にしても、日常生活を着物で過ごすなんて論外です。かといって洋服に取り入れても、西洋人のモデルが着てランウェイを歩くと綺麗なのに、日本人が街中で着ていると妙に不自然。小物等に取り入れられていても、どこか噛み合っていないように見えます。そうそう、そんな中で上手いなぁと感じたのは、金沢の21世紀美術館で、マイケル・リンの手がけた加賀友禅をイメージした壁画とロッキングチェア。まぁ、あくまでイメージの世界ですが。逆に、伝統の技術をもって、更にそれを乗り越えるぐらいのチャレンジ精神が必要なのかもしれませんね。(口で言うのは簡単ですが・・・。)
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by umekononikki | 2011-12-06 14:12 | 展覧会
f0149664_854144.jpg磯江毅―グスタボ・イソエ
-マドリード・リアリズムの異才-

奈良県立美術館

2011年11月12日(土)、日が差すと汗ばむ陽気の中、鹿をよけながら向かった先は「東大寺ミュージアム」。この日のメインは「磯田毅展」でしたが、せっかく奈良まで来たのだからと、オープンしたての「東大寺ミュージアム」へも行ってきました。
まずは「東大寺ミュージアム」の感想ですが、先日、京都の「東寺」を観た後なので、展示数も少なく物足りない感は否めません。ただつまらなかった訳ではなく、見どころはありました。大仏殿と併せて¥800だった事を思えば、お得な内容だと思います。
大仏殿を後にして、美術館へ。これが、ただただ素晴らしかったです。ここまでリアルな写実でありながら、作品を前にするとやはり「絵画」だと感じます。写真とは明らかに一線を画しています。リアルになればなるほど、「絵画」でしか表現できない領域に踏み込むようです。 マドリードの乾いた空気や、光の加減、対象物への視点の差。そのセンスは、写実の技術と相まって、いつまでも観ていたくなるような、時間の感覚を忘れさせられました。生の鶏肉や果物、花。それらは、刻々とごく僅かずつ変化するにも関わらず、瞬きするその一瞬をとらえたような、僅かな違いをも捕らえたようでした。出口には画集や絵はがき等が売られていましたが、これほどの写実も印刷されると、また別の物に見えるのが面白かったです。
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by umekononikki | 2011-11-24 08:54 | 展覧会
f0149664_148329.jpg岐阜県美術館所蔵 ルドンとその周辺-夢見る世紀末展
美術館「えき」KYOTO

2011年10月28日(金)、張り切って10時前には京都駅に到着。開館までに時間があったので、駅でコーヒーを飲んでから、いざ伊勢丹へ。平日の午前中、しかも、開館直後なだけに空いていて、ゆっくり鑑賞することができました。
オディロン・ルドン。1840年-1916年のフランスの画家。彼の独特の世界観を満喫できる内容でした。会場に入ると、ルドンと聞いてまず思いだす「眼=気球」や「蜘蛛」といった作品が並びます。内向的な空想の世界で、空想の生き物や空間が描かれ、「楽しい」や「かわいい」なんて言葉とは対極にある世界なのですが、かといって「不気味」や「暗い」という言葉もしっくりこない、なんとも表現できない世界です。ただ「静けさ」はどの作品にも共通しているように感じました。漫画でよくある「しーん」という音が聞こえてくるほどの「静けさ」です。
展覧会後半は一転、油彩画やパステルのカラフルな世界です。優しい色合いで、画面からあふれんばかりの色で描かれています。白と黒の世界を見た後の、色とりどりの世界は眼を見張るものがありました。描かれている物の色ではなく、内からあふれるオーラの色を描いたようでした。
最後にはムンクやモローなどの作品が展示されていました。
とても興味深い展覧会で満足しました。京都・伊勢丹のこの美術館は、安価で面白い内容の展覧会が多いように思います。次回「ガレとドーム」も、見逃したくないし。しかも「ICOCA」決済で前売り・団体料金になるし。大阪の伊勢丹にも巡回してくれたらいいのになぁ。って、大阪の伊勢丹って美術館はなかったっけ?残念。

この後、京都・伊勢丹10階の「ザ・キッチン・サルヴァトーレ・クォモ」でランチを頂きました。メインとデザートを選び、前菜はビュッフェ形式。ビュッフェ形式とはいえ、どれも個性的な味で楽しめました。メインも満足の味で、美味しかったです。お腹も一杯になったところで、東寺の秋の特別公開へ向かいました。
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by umekononikki | 2011-10-31 14:08 | 展覧会

岸田劉生展

f0149664_956087.jpg生誕120周年記念
岸田劉生展

大阪市立美術館

2011年10月9日(日)、10月だというのにこの暑さ。半袖でも着たい位の暑さで、早く美術館に入るべく公園を速足で通り抜けます。
岸田劉生と言えば、美術の教科書にも載っている「麗子像」(最近はどうなのでしょう?私の子供の頃の話です。)があまりのインパクトで、どんな画家だったか知りませんでした。展覧会を観終わった今の感想は、ユーモラスな人だったのだなと感じています。麗子の肖像画も、偉大な画家の作品へのオマージュのようですし、70歳の記念にと頼まれた肖像画に、花を持たせてみたりしていますしね。しかしそのユーモアを支えているのは、天才的な写実力。麗子の肖像画にみられる、ショールの毛糸、着物の絞りの模様は、写真以上のリアルさがあります。そして何より娘に対する愛情が、あふれんばかりに込められています。中には「寒山風」と題した、ちょっと可愛そうな麗子ちゃんもいたりして、第一印象は笑っちゃうんですが、観ているとどこか愛嬌のある親しみも感じます。愛する麗子をモチーフに、劉生の世界は広がり、様々な作品を生みだします。その創作の幅の広がりからも、麗子へのまなざしの温かさを感じます。本当に、どれだけ観ていても飽きなかったのでしょうねぇ~。
風景画は雄大で優しく、静物画はコミカルで楽しい感じがしました。多くの自画像に、自分と親しい人たちの肖像画。普通の人より多くの愛を持った画家のように感じました。
最後に声を大にして言います。「麗子像」は一見の価値ありです。教科書では解らない、素晴らしさを感じることができます。是非、足を運んで欲しい展覧会です。
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by umekononikki | 2011-10-13 09:56 | 展覧会

細川家の至宝

f0149664_10193535.jpg細川家の至宝
京都国立博物館

2011年10月8日(土)、「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展」を観た後に足を運びました。京阪・七条駅から歩くだけでも汗ばむ陽気の中、初日だったせいか、はたまたナショナル・ギャラリー展が混雑していたせいか、お客さんもまばらな感じがしました。しかし!その内容はまさに「お宝」の宝庫!織田信長の書状から絵画に至るまで、国宝に重要文化財にと、多種多様なお宝です。
個人的に面白かったのは、お茶道具。とりわけチラシ等でも紹介されている「唐物茶入 利休尻ふくら」は、どこか「無限」を感じさせる一品でした。他に「黄天目 珠光天目」が美しかったなぁ。他に、関ヶ原で使用した細川忠興の甲冑は、実用的で、戦の臨場感が伝わってきます。このところ墓参りついでに、金沢で装飾的な甲冑や陣羽織を観る機会が多かったため、これぞ実用の美といった感じです。他に書状は、誰もが知っている歴史上の人物たちの名前が次から次へと登場し、当然なのですが教科書の中の人たちが、まさにここに存在しているかのようです。
そして展覧会後半。現在当主細川護煕氏のおじい様、細川護立のコレクションは、ストイックな美が多かったように思います。宮本武蔵作といわれる屏風は、なかなかの見応え。お能の衣装も美しい。刀は「国宝」といわれても、確かに曲線は美しいのですが、正直、その価値は理解できませんでした。う~ん、勉強不足。
展示品の数が多く、時間もかなり必要でした。ついでに、体力も。帰りのJRで爆睡したのは言うまでもありません。あすは大阪市立美術館で開催中の「岸田劉生展」を観に行く予定だったので、少しでも体力の温存を目指しました。芸術の秋とはいえ、なんだってこんなに魅力的な展覧会が多いんだっ!?
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by umekononikki | 2011-10-12 10:19 | 展覧会
f0149664_11203393.jpgワシントン・ナショナル・ギャラリー展
印象派・ポスト印象派 奇跡のコレクション

京都市美術館

2011年10月8日(土)、混雑が予想されたので、ちょっと早めに出かけました。とはいうものの、美術館に到着したのは10時半。当日券を買う人の列に驚きつつ、前売り券を購入していたので列に並ぶことなく入場。同時に開催されている「フェルメール」の展覧会の方は、既に入場制限で入場まで50分待ち。凄いなぁ!
さて、今回は何と言っても83作品の内、50作品が初来日。ポスターではゴッホ最晩年の自画像が取り上げられていましたが、個人的にはセザンヌの「赤いチョッキの少年」に興味がありました。いずれも展覧会場でラストの部屋に展示されていたので、感想は後ほど。
会場に入ると、まずはコローがお出迎え。「ウナギを獲る人々」のタイトル通り、確かに画面奥にウナギを獲っている人がいます。なんだかウナギは獲れていないような雰囲気。なにより画面手前には子供もいて、家族でピクニックにきた様な感じがします。澄んだ空気に、清らかな水の流れ。繰り返しの毎日に、永遠の幸福を感じさせる作品でした。そして、マネ。何と言っても「鉄道」は、汽車の蒸気だけでその喧騒を感じさせます。犬を抱いた女性と、横には少女。一見、親子のようにも見えますが、どこか他人のようにも感じます。都会の一場面を絶妙に切り取った感じがしました。
そして絵画に興味がなくてもその名前位は知っている有名な画家が、まだまだ続きます。モネ、ルノアール、ドガ、ゴーギャン、ロートレック・・・。感想を書きだすときりが無くなりますね。こんな有名な名画ばかりの美術館って、アメリカは凄い国だなと思っちゃいます。
最後に、セザンヌの「赤いチョッキの少年」とゴッホの「自画像」。セザンヌの少年は、少年ながらもどこかたくましく大人びて見えます。珍しくモデルを雇い描いたそうですが、少年にまつわる物語が想像できるような余白が感じられます。ゴッホは私にとって本当に謎の画家。精神を病み、筆のタッチが独特なのはそのせいだなんてよく耳にしますが、とてもそんな風には思えません。常に核心的で力強く、本当に精神を病んだ人が描いたとは思えないんですよね。併せてゴッホは「薔薇」も展示されていました。白薔薇が溢れんばかりに描かれています。こちらは非常に美しかったです。
美術好きの人はもちろん、それほどでもない人も楽しめる、「奇跡のコレクション」の副題に偽りなしの内容でした。
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by umekononikki | 2011-10-11 11:20 | 展覧会
f0149664_12515166.jpg帰って来た江戸絵画
ニューオリンズ ギッター・コレクション展

京都文化博物館

2011年9月24日(土)、京都へ行ってきました。お天気は良かったのですが、私の体調は悪かった・・・。それでも足を運んだのは、この秋は行きたい展覧会が目白押しで、日程の都合がつかないから。どうやって万障繰り合せるか思案中です。

さて、「ギッター・コレクション展」ですが、個人が40年近い年月をかけて収集した「日本の美」は面白かったです。収集家個人の好みが反映されているのは仕方が無いにせよ、アメリカ人から観た「日本の美」が必ずしも「わび・さび」だけではない事が興味深い。
個人的に好みだったのは、俵屋宗達「鴨に菖蒲図」に、酒井抱一「朝陽に四季草花図」。
宗達に共通する個人的な感想は、魔力の宿った闇が隠れているように思うことです。画業に対する執念からなのか、その魔力に絡め取られそうな快感を感じるんですよねぇ~。
抱一は、お手本のような安定感。バランスの良い構図に、鮮やかな色彩。だれしもが美しいと感じたのではないでしょうか。
他に中原南天棒「托鉢僧行列図」は、先月の芸術新潮にも紹介されていたようにおもいますが、まさに「かわいい」という言葉通りの愛らしさ。伊藤若冲や池大雅など見応えのある内容で、個人のコレクションで展覧会が開催できるなんて凄いことですよね。ああ、どうして肝心な時に体調を崩したのかと自分を責めたくなります。10月の上旬に「岸田劉生展」と「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展」「細川家の至宝」に加え名古屋でも観たい展覧会があるんですよねぇ。それまでには体調を整えたいと思います。

そうそう、京都文化博物館リニューアル後、初めての訪問でした。で、長い休館期間を経た割に、それほどリニューアルされていなかったように思うのですが・・・。例えば、トイレが最新式になるかとかね。まぁ、眼に見えないところ(耐震など)で、改装したのでしょうね。
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by umekononikki | 2011-09-26 12:52 | 展覧会
f0149664_9471534.jpg「受贈記念田原コレクション 色鍋島・藍鍋島」
「中国石造彫刻400年 彫刻時光 ―Sculpting in time」
「蒔絵・螺鈿・根来 漆をたのしむ」

大阪市立美術館

2011年8月13日(土)、天王寺公園を酷暑の中のろのろと歩き、行ってきました「鍋島」。以前から観たかった鍋島焼。これが目的で足を運んだ500円の展覧会。しかし、500円で本当にいいの?と聞きたくなるような充実の内容でした。タイトル通り、「鍋島」「中国石造彫刻」「蒔絵・螺鈿・彫漆」の3つのテーマを併せた展覧会でした。まず会場に入って1階右手が「中国石造彫刻」。いつも思うことは、硬い石でここまで軟らかさを表現できるのかと感心させられます。中には当時は彩色されていた跡が残って入り物もあり、当時はさぞ美しかったのだろうと想像しました。北魏~唐時代(5~8世紀)に造られた仏教・道教による石造の展示でしたが、難しいことは考えずに素直に美しいと感じる内容でした。
続いて2階は「蒔絵・螺鈿・根来 漆をたのしむ」。繊細さにため息が出ます。もうこれは言葉がありません。どうしてこんなに細かいことができるの?と聞きたくなっちゃいます。
再び1階へ、左手が「色鍋島・藍鍋島」。これが観たかったんですよね。シンプルでストイックで斬新な意匠が素晴らしい。まぁ、とりあえず観てといいたくなるような、直接的な美しさ。ひたすら満足な内容です。
繰り返しますが、非常に見応えのある内容でした。予想以上の充実の内容により、奈良に続きこの日も遅いランチに嬉しい悲鳴があがります。安価で充実の内容、しかも涼しい美術館内で長い時間を過ごせ、大満足の展覧会でした。
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by umekononikki | 2011-08-22 09:47 | 展覧会
f0149664_11272127.jpg天竺へ~三蔵法師3万キロの旅
奈良国立博物館

2011年8月12日(金)、奈良へ行ってきました。暑かった。非常に暑かった。博物館内はさぞかし涼しい事だろうと期待しつつ、酷暑の中、鹿をよけながら歩きます。この日、来館者が3万人を超え記念品が贈呈されたとか。羨ましい!
さて内容ですが、期待通り玄奘三蔵の生涯を描いた全12巻の絵巻は、見応えがありました。絵巻の美しさは眼を見張るものがありましたが、それだけではありません。全12巻が一堂に並べられると圧巻です。要所には物語の解説がつき、素人の私にも物語が楽しめる展示となっていました。お盆休み中とはいえ平日だったからでしょうか、来館者は多くなく、ゆっくりと順を追って観ることができ大満足でした。12巻を観終わって会場を振り返ると、さすが12巻もの長編なだけに道のりの長さに感慨深いものを感じると共に、三蔵法師と共に旅をした気分を味わいました。絵巻の他に、大般若経の巻物387巻や西遊記の原点となった物語も紹介されていました。
特別展示「初瀬にますは与喜の神垣-與喜天満神社の秘宝と神像-」も併せて観てきました。しかし、三蔵法師と共に旅をした後だったので少々疲れ気味。ベンチで休憩後、西新館で「珠玉の仏教美術」を観ました。全てを観終わり時計を観ると2時前!途端に激しい空腹を感じ、商店街で遅い昼食後、帰路につきました。もちろん「みむろ最中」は忘れずに購入しました。
心もお腹も満足の奈良でした。
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by umekononikki | 2011-08-18 11:27 | 展覧会