展覧会と本と韓国ドラマと時々K-POPかな・・・。

by 梅子

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白檀の刑

f0149664_13151036.jpg白檀の刑 莫言著 吉田富夫訳


清朝末期の混乱と、処刑人と周囲の人々の物語。

処刑人の処刑に対する美学に準じて、眼をそむけたくなるような残酷な処刑を、決まりごとに従い粛々と行う様が、「残酷」という一言では片付けられないものがあります。凄まじいまでの処刑に対し、おおよそ殺人を行っていると思わせない処刑人の冷静さ。残虐な行いを前に恐れおののきながらも、目の前の光景から眼が離せない群衆。この矛盾が、処刑という舞台の到達点なのでしょうか。芝居調の言い回しが織り込まれ、残酷な絵本を読んでいるような、滑稽な印象すら受けます。読んでいて何度も眉間にしわが寄るような場面が多いにもかかわらず、読むことが止められない魅力は、この辺りにあるのかもしれません。
処刑を取り仕切る知事・銭丁。その愛人・眉娘。眉娘の父・孫丙が、ドイツ軍に逆らい処刑されることになります。その処刑を執行するのが眉娘の舅・趙甲と、助手として眉娘の夫(趙甲の息子)・小甲が加わります。一族の中で多くが完結してしまう矛盾めいたものが、外からの圧力により実行されるさまが、清朝末期の混乱を縮小したかのようにも感じられます。

残酷でも滑稽で、粗野でも美学があり、力強く儚い、矛盾と混沌の清朝末期を、「処刑」という強烈な素材で見事に表現されていて読み応えがありました。
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by umekononikki | 2010-10-27 13:15 |

ヒーロー

f0149664_1258061.jpgヒーロー 2009年 16話

出演:イ・ジュンギ、ユン・ソイ、オム・ギジュン、ペク・ユンシク

マスコミを舞台に、不正を暴く記者たちの物語。

イ・ジュンギ扮するチン・ドヒョクは、三流雑誌の記者で失敗ばかり。個人的には「一枝梅」のイ・ジュンギがあまりにも素敵だったので、これも演技で、実は裏の顔があったりして、なんて想像してしまいます。裏の顔こそありませんが、不屈の精神で不正に立ち向かう様はカッコ良かったです。

韓国では視聴率が悪く、そんなにひどい内容なのかと期待しなかったのが幸いし、最後まで楽しんで観ることができました。物語は、「いくらなんでもそりゃないだろ~。」って展開ですが、まぁ、ドラマですからと割り切りましたよ。

物語の展開があまりに乱暴な分、登場人物は上手く出来ていたように思います。ありきたりではありますが、元暴力団のチョ・ヨンドクは、多くは語らない分、一言が重い、頼れる親分―いや、社長。ライバル・テセ日報のカン・ヘソンは、ライバルではあるのですが、何か秘密を抱えている含みがあります。警察官のチュ・ジェインとは、超薄口の恋愛しか描かれていないのも良かったです。ラストも全てが納まるところに納まって、振り返ってみれば、終わり良ければ全て良しといった感じがしてきます。
社会派ドラマとコメディを足して、2で割って、あまりがコメディ・・・位な気持ちで観ると丁度いい感じになるかもしれません。

政治問題より芸能人とスポーツ選手とのスキャンダルの方が、世間の話題をさらうってのは耳が痛いですよね。ヨンドク日報が真実を書いても、世間はテセ日報を真実と受け止めるのも、情報社会に踊らされるなと言われているようですし。乱暴な展開にも負けず、随所にこんなエピソードが出てきたのが良かったのかもね。
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by umekononikki | 2010-10-25 12:58 | 韓国ドラマ

堂島物語

f0149664_12541074.jpg堂島物語 富樫倫太郎著

大阪・堂島の米問屋に丁稚奉公に来た、小作の長男・吉左。商才を発揮し、儲けを増やしていきます。周囲からも認められるのですが・・・。

物語はもちろんのこと、当時の米の流通というより金融市場化しており、その取引が面白い。
そんな米の市場に小作の長男・吉左が飛び込み、商才を発揮するさまは気持ちがいい。こんなに上手くいくはずないよな~、とも思いつつも、応援せずにはいられないような真面目さと大胆さを持ち合わせています。先物取引にデイトレ、現代の金融市場に迫るほど、当時の堂島は成熟しています。物流といった面だけでなく、金融の面からも「商いの町大坂」が育まれたのだと感じました。

さて物語ですが、登場するのは「山代屋」とその周辺の人たちが中心ですが、先述の金融システムに後押しされ、この堂島の米市場全体の活気が伝わってくるようです。それにしても、現代の様に政府の金融市場に対する後手々々の政策同様、幕府もこれといった確信が持てない政策を展開している辺りが笑えます。恋あり、友情あり、師弟愛ありと、江戸の損得関係なしの人情に対して、大坂らしい誰も損をしない商人流人情もあり、最後まで楽しめました。
吉左のその後、続編の「いのちの米」も読んでみたいです。だってここからが、吉左の本領発揮できるところですから♪
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by umekononikki | 2010-10-22 12:54 |

贖罪

f0149664_1033057.jpg贖罪 イアン・マキューアン著 小山太一訳

ブッカー賞ノミネート作品。
これで「ブッカー賞」を逃すなんて、と思わせるほど面白い作品です。「つぐない」というタイトルで、映画化もされているようですが、まだ観ていません。年末にでもゆっくり観てみたいと思います。

「罪」と言うには余りにも幼い少女の誤解と偶然が、前途有望な青年の人生を狂わせてしまいます。成人した少女は全てを理解し、「贖罪」しようとします。一方、あまりにも大きな償いようのない罪を、何故背負わなければならなくなったのかと悔やみつつも逃れたい気持ちとの間で苦しみます。

美しすぎる過去の情景。無垢な少女の心情。愛を育む恋人たち。少女の犯した罪に、容赦なく流れる時間が、あまりにも無情に感じます。時間が解決してくれる「罪」もあれば、時間がより一層苦しめる結果となる「罪」もあるのでしょう。時間が少女を大人にし、時間が青年を戦争に巻き込み、真実を明らかにするには多くの時間が過ぎてしまいました。

「偶然」という人知を超えた何かに人生は取り囲まれていて、いかようにも転がる危うさを持っています。しかも、そんな中を、どのように生きるのかを決断しなければ、時間は万人に平等に止まることなく流れます。罪を犯した少女の、少女なりの「贖罪」という選択をした、ひとつの生き方が美しくも無情に感じました。
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by umekononikki | 2010-10-18 10:33 |

イリアス

f0149664_9575032.jpgイリアス ホメロス著 松平千秋訳

トロイア戦争の末期、勇士たちの騎士道的な戦いと死を描く英雄叙事詩。

これは、読み始めて後悔しました。サクサク読むことができた「真田太平記」に比べ、一生懸命読まなくちゃ前に進まない。訳は非常に解りやすいのですが、元々の表現が難解・・・いや、ややこしい。あらすじは前もって頭に入れてから読み始めたのですが、カタカナが多くて「○○の子」といった間接的な表現に「○○の子って誰?」と悩まされます。読み始めてすぐに挫折するかと思いました。

神話に登場する神と人間とが入り混じっての戦争。高尚なファンタジー小説を読んでいるようです。
神々が戦争に関与するため、なかなか勝敗が付かず、干渉を止めようと話し合うというのも面白い。神々のキャラクターが、非常に豊か。おおよそ「神様」とは思えないような行いをして、人間以上に欲望に対して素直に行動します。そんなえこひいきする我儘な神々から、より多くの恩恵を受けた側が戦いに勝利するなんてありなのでしょうか。まぁ、運を味方に付けたといったところなのでしょうね。

それにしても、あらすじは予習したもののアキレウスって本当にのっけから拗ねて出てこないの?アガメムノンがなだめても、やっぱり駄目?と、いきなりの事に読むテンションが下がります、とはいうものの、「正当な評価」をされていないと主張する、アキレウスの言い分も最もで、ストレートで男らしい。
ゼウスの眼を盗んで加勢に走る神もいたり、ゼウスを色仕掛けで眠らせた隙に・・・・なんて、神々の方がやりたい放題、人間の方が騎士道的でかっこ良かったりします。次第に、神々が人間に踊らされているように見えてきます。
「ホメロスのイリアス」なんて著者とタイトルだけで敬遠したくなりますが、カタカナに慣れるとかなり突っ込みどころ満載の眼が離せない展開。戦記物であるにも関わらず緊張感が無いのは否めませんが、数多くの神々と、人間世界との絡みは飽きさせません。
そして、アキレウスの親友の死により、アキレウスが立ち上がるところから一段と面白くなります。ラストは、これまで拗ねていたアキレウスが、美味しいところを全て持っていきます。

西洋史や文学史に非常に興味を寄せている訳ではない私でも、堅苦しい事を抜きにして楽しめましたのは意外でした。これまで気になっていたのに、読まずにいたのが悔やまれました。
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by umekononikki | 2010-10-14 09:58 |

マン・レイ展

f0149664_11134213.jpgマン・レイ展  知られざる創作の秘密
国立国際美術館(大阪・中之島)


マン・レイ(1890-1976)は、フィラデルフィアで産まれ、活動の場をニューヨーク、パリ、ロサンゼルス、そして再びニューヨークと移しながら、制作内容を広げていきます。この4つの時代ごとに区切り、展覧会では作品が紹介されていました。

写真家としての一面が有名なのでしょうか。不勉強な私は、全く存じ上げませんでした。ポスターの写真を観て、独特のスタンスを持つ人だと思い、展覧会に足を運びました。何を思ったか、マン・レイ氏に呼ばれたのか、チラシを見た限り全く私好みではないにも拘らず行っちゃいました。そこには意外な世界観があり、虜にさせられてしまいした。

内容は、絵画からオブジェなど多岐に亘りましたが、やはり人物を撮った写真が最も多く展示されていました。
その映っている人物とのスタンスが、非常に不思議な感じを受けます。人物の存在感はあるのですが、生々しい人間臭さは無く、独特の魔法にかけられた空気で包まれた雰囲気です。人間には矛盾する面を必ず持っていますが、その矛盾をとらえているような・・・。
作品を観ながらも、「このとらえどころのない不思議な雰囲気は、何なのだろう。」と考え続けていまいましたが結論を出すことはできませんでした。自分なりの答えも見つけられないまま、この感想を書いています。

印象に残った作品―というより、マン・レイの作りだしたどこかノスタルジックな世界に迷い込み、幻を観てきたかのような掴みどころのない感覚を味わったことが、何より印象的です。どれだけ見つめても、満たされることのない満足感とでもいうのでしょうか・・・。(そうなんです。満たされない事に満足出来ちゃうんです。)チェス盤と駒をデザインしたものが、このとらえどころのない何かを具象化した様に感じました。
サブタイトル「知られざる創作の秘密」とあるように、どこまでも秘密のベールに包まれた幻の様な世界を味わいました。
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by umekononikki | 2010-10-13 11:13 | 展覧会

日本人へ

f0149664_13371156.jpg日本人へ リーダー編、国家と歴史編 塩野七生著

「文芸春秋」巻頭随筆が新書化されたもの。相変わらずの塩野節です。内容には賛否両論あるかとは思いますが、その切り口が面白く新鮮で、ついつい読み進めてしまいます。

タイトル・サブタイトルからして大仰ですが、移動中などの空いた時間にサクサク読める内容です。ただし、文章も読者に語りかけているようで、読んでいても思わず声を出して突っ込んだり、同意したり、鼻で笑ったりと、誰もいないところで読まなければと思いました。
時事ネタからワイン・ブランド品に至る様々な話題に加え、「ローマ人の歴史」を書いた著者らしく、古代ローマ史と比較するといった視点が面白かったです。また、海外から見た「日本」といった視点も興味深かったです。
誰もが考えずにはいられない日本の政治問題。「夢の内閣」にあるような、まさに「夢」を見たくなるような行き詰まり感があるのも、悲しい現実ですよね。

それにしても、表紙の帯にでも、過去の随筆をまとめました的な表示があってもいいんじゃない?なんだか不親切だよね。新刊だと思って購入し、新鮮味に欠ける話が載っていると、残念な気分になります。「小泉首相」なんて文字を見ると、取り残された気分になります。
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by umekononikki | 2010-10-12 13:37 |

烏金

f0149664_973346.jpg烏金 西條奈加著

因果な金貸し婆、お吟の元に、押し掛けてきた若い男、浅吉。彼には実は秘密の目的があった。

金貸しお吟の弟子になった浅吉は、貸した相手に返済のための金儲けの術を教えます。そうやって、貸す側、借りる側の信頼関係を築いていくさまは、「金貸し」という世知辛い商売ということを忘れさせます。因果な金貸しの物語というより、江戸の人情話として読んだ方がいいかもしれません。落語でも聴いているような感じで、テンポよく物語は進み、最後には涙かホロリと落ちるんですもの。登場人物も「江戸っ子」的で、時代劇には欠かせないキャラクターを揃えたようですしね。素直に楽しめる物語でした。
しかし、この本の表紙はどうにかならなかったのでしょうか。内容より、本の装丁が好みじゃなくて残念。



因果な金貸しの物語というより、江戸の人情話。登場人物も、時代劇には欠かせない役どころが揃い、落語でも聴いているような感じでテンポよく進み、最後には涙がホロリ。楽しめました。
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by umekononikki | 2010-10-07 09:07 |

カインとアベル

f0149664_955163.jpgカインとアベル 2008年 20話

出演:ソ・ジソプ、シン・ヒョンジュン、ハン・ジミン、チェ・ジョンアン

病院を舞台に、血のつながらない兄弟たちの愛憎劇。

そうだよね。ジソプだもんね。悲劇だよね。もっとも、タイトルからして悲劇なんだから。物語の冒頭から、死にかけているジソプ。ああ、悲劇だぁぁぁ。・・・などと思いつつ観はじめました。

内容は、病院内での愛憎劇かと思いきや、いきなりソ・ジソプ扮するイ・チョンインが中国の砂漠で殺されかけ、脱北者に助けられます。前半は、銃撃戦や投獄中のリンチに脱走と、ワイルドな展開。数々の命の危機をかいくぐる様は、手に汗握ります。
そして後半は、ソウルの病院での駆け引き。ソ・ジソプとシン・ヒョンジュンが、互いの腹を探りながらのにらみ合いは見物です。

ソ・ジソプ、シン・ヒョンジュンがそれぞれ弟、兄で、2人とも優秀な脳神経外科医。濃い演技を見せてくれる2人に、重いテーマの物語と見ごたえがあります。チャン・ヨン、キム・ヘスク、クォン・ヘヒョと、他の役者さんたちも演技派揃い。物語の展開も、息をつかせぬ速さで数々の事実が明らかになっていきます。いや~、取り溜めして一気に観ることができて良かった。観だすと止まらなかったもの。数々のピンチを上手く潜り抜ける、イ・チョイン先生。その頭の回転の速さを持ってすれば、無人島でもジャングルでも生き残れそうなほどのサバイバル能力。凄かったなぁ。あの髪形の中に隠された頭脳には、そんな能力があったのね。(いや~、あの髪形どう思われますか?)

ともあれ、どんな髪型であろうとも、ソ・ジソプはソ・ジソプ。かっこ良く見えちゃうんだから流石!ハン・ジミン扮するオ・ヨンジが、傍を離れたくなくなるのも無理はないです。そのハン・ジミンも「復活」の時と変わらず、あれだけ可愛ければ守りたくなるよね~。美人は得だなぁ・・・。

それにしても、上手くできたドラマでした。面白かった。満足♪♪♪
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by umekononikki | 2010-10-06 09:55 | 韓国ドラマ

真田太平記

f0149664_101192.jpg真田太平記 池波正太郎著

同僚に勧められました。お盆休みに一気読みしようと思いましたが、甥っ子の来襲で断念。盆休み明けから地道に読んでみました。読んでみると、これがどうして読みやすく、あっという間に1冊読めちゃいました。こりゃ幸先よさそうです。
真田幸村とその兄・真田信之、父・真田昌幸の物語。仕えていた武田家断絶から、大阪夏の陣、真田家存続へと、そりゃあ、長いはず。

そこで、12巻という冊数の多さで内容を忘れないよう自分用に、備忘録程度に各巻のコメントです。

1巻「天魔の夏」
 武田家断絶から、本能寺の変まで。真田昌幸が、長男より次男・源二郎(後の真田幸村)を可愛がる。忍びの者たちとの関係。源二郎に仕えることになる佐平次。忍びのお江と魅力ある登場人物たち。序盤だと言うのに、すっかり世界に浸っています。
2巻「秘密」
本能寺の変後、すっかり様変わりした政局に、真田昌幸はどのように対処するのか。また、昌幸の妾お徳は、無事に出産できるのか。兄弟の出生の秘密。(←と書くと、どうも韓国ドラマを思い出すわ。)源二郎と佐平次コンビも面白く目が離せません。そして「佐助」誕生♪
3巻「上田攻め」
上田攻めから始まり、小田原攻めへ。信幸・幸村兄弟の関係が微妙に変化しつつも、二人の成長ぶりが頼もしい。
4巻「甲賀問答」
草の者・お江の脱出劇。少し脱線気味だが、これはこれで手に汗握る展開。
5巻「秀頼誕生」
豊臣秀吉、前田利家が死去。時代の転換期。
6巻「家康東下」
徳川家康が、いよいよ動き出す。真田家も、昌幸・幸村と信幸が袂を分かつという、重大な決断を下す。石田三成の愚鈍さが歯がゆい。そして、やっと折り返しです。
7巻「関ヶ原」
サブタイトル通り、関ヶ原の合戦。いよいよ来ました。合戦の内容を再認識しました。
8巻「紀州九度山」
昌幸、幸村親子が九度山に追放されて依然許されず。加藤清正の建てた熊本城に行きたくなりました。
9巻「二条城」
豊臣秀頼と徳川家康が二条城で対面します。加藤清正や真田昌幸の死と、徳川家康も高齢になり、世代交代に拍車がかかります。そして、あの豊国神社の鐘に文句をつけると言うところまできましたよ。
10巻「大坂入城」
大阪冬の陣。個人的に「前田利常&珠姫」の名前をみると嬉しくなってくるのよね。(6月に金沢の天徳院へ行ったからです。)大阪冬の陣。信之&幸村の、離れていても理解しあえる兄弟らしい繋がりがいい。
11巻「大坂夏の陣」
サブタイトル通り、大阪夏の陣。この物語のクライマックス。もう、何も語ることはありません。
12巻「雲の峰」
真田家のその後。個人的には、この物語の中では真田信之が一番好み。若くして逝ってしまった人たちの分も、長生きしてくれてありがとう。

物語の展開が解っていても、手に汗握り読みました。真田幸村は有名なので、ある程度の知識があったのですが、池波氏の描く幸村の魅力的なこと。しばらく「真田太平記」ワールドにひったっていたい気分。そうだ、大阪城へ行こう!(←JR西日本の宣伝の様に。)関西は、この物語に関係する神社や史跡が多いですよね。この本を勧めてくれた同僚と回ろうかしら。
さて物語は、繰り返しますが、真田家の3人がなんとも魅力的。(主人公だから、当然なのですが・・・。)そして、こんな主人だから仕える部下も魅力的。人物描写が的確かつ簡潔で、想像力を働かせる余地があり、楽しかったです。
12巻とボリュームがあるようですが、かなり読みやすく、いつも以上のスピードで読めるので、読書スピードが早くなった錯覚も覚えます。

図書館で借りて、無事読み終わりました。途中、返却待ちし、思うように読み進められなかったのが残念。全巻、一息に読んだら、もっと感情移入できたのかもしれません。
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by umekononikki | 2010-10-05 10:01 |