展覧会と本と韓国ドラマと時々K-POPかな・・・。

by 梅子

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f0149664_924087.jpgもしも高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら
岩崎夏海著

あまりにも有名で、しかもタイトル通りの内容で、説明の必要はないかと思います。
今の仕事に対して、あまりにもやりがいや面白みを感じなくなっていました。この状況を具体的に言葉にするとどんな感じになるのかと、ヒントを求めるように読みました。なるほど、この本に書かれていることと、まさに逆転した状態であることはよく解りました。では、組織が悪いからとあきらめてしまっていいものか・・・。考えてみれば、私が私自身をマネジメントすることだってできるんじゃないかとも思っちゃいます。
物語としては、特にコメントするほどの事は無いのですが、ドラッカーの「マネジメント」を読ませるのには、十分な内容だと思います。そして、確かに興味が湧いてきたので、次に本屋へ行ったら買ってきます。自分自身をマネジメントしてみようかしら。「もしも仕事にやりがいを感じない会社員がドラッカーの「マネジメント」を読んだら」なぁんて書いてみるのもいいかもしれないわ。はっはっはっはっ!
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by umekononikki | 2011-09-30 09:02 |

ノアの羅針盤

f0149664_11122084.jpgノアの羅針盤
アン・タイラー著
中野恵津子訳

60歳になって学校からリストラされた教師が、新生活の門出の夜、何者かに襲われる。病院で目覚めた彼に襲撃の記憶はなく、やがて彼は偶然出会った記憶係の女性に惹かれる自分に気づく。退院をきっかけに同居をはじめた末娘を始め、彼を取り巻く女たちとの葛藤を淡々と描きつつ、新しい人生の意味を浮かびあがらせる、名手アン・タイラーの新作。

ふがいないのは子供たちだけでなく、親も子供から見れば、どこか危なっかしい存在ですよね。そうなのです。子供から見れば、私の両親も年々老いてゆき、一緒に生活していないだけに気になってはいます。気にはなるけど、元気で旅行も地域の付き合いも参加し、面倒をみるなんて程遠い。私も自身の生活や遊びに忙しく、両親にかまうほど暇じゃない。そんな私の家族と、どこか重なって見えるこの物語。なんだか共感できる部分も多く、日常がこんなにも面白く読める素材になるなんてと、とても興味深い内容。家族だから言葉にしなくても解っているだろうと口にしないと、案外、言葉にしないと伝わらない事も多いもの。わずらわしいと敬遠していると、家族同士でも解りあえないものなのですね。
そして「老い」と向き合うことは、誰でもあまりいい気分じゃない事ですよね。しかし、「老い」は容赦なく、誰にでもやってくること。それがある日突然変身する訳でもなく、日々の積み重ねのように、徐々に静かに気付かれないようにやってくるから厄介なのかもしれません。自分では何も変わってはいないつもりなのに、気がつけばこんな年齢になり、世間の若者に対し理解不能に陥り、自分自身のこともままならなくなるから、さあ大変。正面からぶつかると重い問題ですが、それも日常に溶け込ませて徐々に向き合うと、なんだか新鮮な変化に思えてくるんですから不思議ですよね。
なんだか家族との日常が、暖かく素敵に思えてくる物語でした。
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by umekononikki | 2011-09-29 11:12 |

きみがぼくを見つけた日

f0149664_902225.jpgきみがぼくを見つけた日
オードリー・ニッフェネガー著
羽田詩津子訳

愛する人は未来からやってきた。やがてくる別れを知っていた―。初めての出会いはクレア6歳、ヘンリー36歳。未来から来たヘンリーが、突然クレアの前に姿を現わしたのだ。当然、驚いたクレアだったが、以来、彼がたびたび時空を超えてやってくるのを心待ちにするようになる。全米を感動させた純愛小説『タイムトラベラーズ・ワイフ』を改題。

タイムトラベル恋愛小説なんて、少女マンガのノリで読み始めたのですが、これがどうして夢中に読んじゃいました。色々な方のレビューを読んでいると、細かな破綻はあるものの、そんな細かいことは気にしない私には、とても楽しめ満足した物語でした。
ヘンリーとクレアの純愛物語に、上手い具合に喜びや悲しみを盛り上げる要素としてタイムトラベルが織り込まれます。突然タイムトラベルしてしまうヘンリーを、変わらず待ち続けるクレアの寂しそうなシーンから始まるだけに、漠然とした不安を感じつつ読み進めました。少し変わったカップルに疑念を抱く者、協力する者。タイムトラベラーならではの、けれんみのあるエピソードに、ラストには感動が用意されているのですからたまりません!そして、不変の愛を、堅実に守ろうとする二人が切ないっ!良質の純愛小説に、乙女の気分になりました。面白かったです。
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by umekononikki | 2011-09-28 09:00 |

夏の香り

f0149664_9444185.jpg夏の香り
2003年 20話

出演:ソン・イェジン、ソン・スンホン、リュ・ジン、ハン・ジヘ、シン・エ、他

今更ですが「夏の香り」です。ユン・ソクホ監督の四季シリーズ。この作品だけ未視聴だったので、数話観て面白くなかったら止めようと決め、観はじめました。
物語は、愛した女性の心臓を移植した女性が、男の前に現れます。互いにその事情を知らないにも拘らず、魅かれあうのですが・・・。
そんなお約束の様な設定に、純愛物の美しい映像に音楽。まさに恋愛ドラマの「古典」。展開もお約束通りで、安心して観ることができます。それでもついつい先を観てしまうんだから、私も物好きだなと思っちゃいました。いえいえ、魅せる要素はあったんです。恋の行方に、心臓移植の真実がいつ分かるのか。でもねぇ、移植で性格や好みが変わるとはよく聞きますが、このパターンの恋愛は複雑ですよね。だからこそ、ドラマになるのでしょうけど。それでもやっぱり「古典」だなぁ~。新鮮味はありません。(そりゃ、そうだ。そこに期待する方が間違っているわ。)脇を固める人物たちも、何処か中途半端で効果的な役割を果たせず、とことん2人の揺れ動く心を中心にドラマが展開するんですよね。もうひとひねり欲しかったかな。
キラキラした夏の物語かと思えば、梅雨の中しっとりと抒情的に幕を開けます。中盤から夏らしくなり、物語も面白くなります。夏の明るい景色とは対照的な登場人物たちの揺れる心情が切なく、詩的なラストシーンが印象的でした。
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by umekononikki | 2011-09-27 09:44 | 韓国ドラマ
f0149664_12515166.jpg帰って来た江戸絵画
ニューオリンズ ギッター・コレクション展

京都文化博物館

2011年9月24日(土)、京都へ行ってきました。お天気は良かったのですが、私の体調は悪かった・・・。それでも足を運んだのは、この秋は行きたい展覧会が目白押しで、日程の都合がつかないから。どうやって万障繰り合せるか思案中です。

さて、「ギッター・コレクション展」ですが、個人が40年近い年月をかけて収集した「日本の美」は面白かったです。収集家個人の好みが反映されているのは仕方が無いにせよ、アメリカ人から観た「日本の美」が必ずしも「わび・さび」だけではない事が興味深い。
個人的に好みだったのは、俵屋宗達「鴨に菖蒲図」に、酒井抱一「朝陽に四季草花図」。
宗達に共通する個人的な感想は、魔力の宿った闇が隠れているように思うことです。画業に対する執念からなのか、その魔力に絡め取られそうな快感を感じるんですよねぇ~。
抱一は、お手本のような安定感。バランスの良い構図に、鮮やかな色彩。だれしもが美しいと感じたのではないでしょうか。
他に中原南天棒「托鉢僧行列図」は、先月の芸術新潮にも紹介されていたようにおもいますが、まさに「かわいい」という言葉通りの愛らしさ。伊藤若冲や池大雅など見応えのある内容で、個人のコレクションで展覧会が開催できるなんて凄いことですよね。ああ、どうして肝心な時に体調を崩したのかと自分を責めたくなります。10月の上旬に「岸田劉生展」と「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展」「細川家の至宝」に加え名古屋でも観たい展覧会があるんですよねぇ。それまでには体調を整えたいと思います。

そうそう、京都文化博物館リニューアル後、初めての訪問でした。で、長い休館期間を経た割に、それほどリニューアルされていなかったように思うのですが・・・。例えば、トイレが最新式になるかとかね。まぁ、眼に見えないところ(耐震など)で、改装したのでしょうね。
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by umekononikki | 2011-09-26 12:52 | 展覧会

きみがくれたぼくの星空

f0149664_105438.jpgきみがくれたぼくの星空
ロレンツォ・リカルツィ著
泉典子訳

脳血栓で身体の自由を奪われたトンマーゾは、収容された老人ホームで、知性あふれる女性エレナに出会う。人生の終着点で初めて知った、真実の恋が奇跡を生んだ。メランコリックでユーモラスな、究極のシルバー恋愛小説。

素敵な物語。恋愛小説という枠に収めたくない豊かさ。老いることや、恋愛、家族愛、生き方までと、多くを考えさせられ、また勇気付けられました。高齢化社会の中、「老い」について語られる機会も多いですが、「老い」とは単に歳をとることではないのだと、改めて感じさせられました。
私も結婚もせずいい歳になり、人生に目標が無くなってきたんですよねぇ。欲するままに、ふらふら遊び歩く日々。何を始めるにも遅すぎると感じていましたが、まだまだ先は長いことに気付きました。女性の平均年齢は、80歳を超えているのですから!ましてや、先が長い短いの問題でもありません。そんな私に、希望や挑戦といったキーワードを失わないよう、背中を押してくれる言葉が沢山詰まっていました。トンマーゾは病気という壁に遮られていましたが、私も年齢や世間体という壁に遮られて見えていなかったように思います。世界はこんなにも広いのよねぇ~。(すみません。本の感想ではなくなってきましたね。)

そんな訳でして、人生これからだと元気も出たところで、明日から9連休です。2回ある3連休の間の3日間は有休をとりました。その間、ブログはお休み致します。このところ、なにかと決心がつかずグダグダだった気持ちの整理も兼ねて、9連休遊んできま~す。(←結局、遊びです。)
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by umekononikki | 2011-09-16 10:05 |

オラクル・ナイト

f0149664_117135.jpgオラクル・ナイト
ポール・オースター著
柴田元幸訳

重病から生還した34歳の作家シドニーはリハビリのためにブルックリンを歩き始める。不思議な文房具店を見つけ、そこで買ったブルーのノートに新しい物語を書きだすと…。美しく謎めいた妻グレース、ダシール・ハメットのエピソード、ガーゴイルのように動き出す物語の渦。ニューヨークの闇の中で輝くものを描き出す、感動の長編。

初ポール・オースターなんです。こんなに有名な作家の本を、これまで読んでこなかったなんて。トマス・ピンチョンならいざ知らず、抜群の読みやすさにもかかわらずです。中でも面白い作品を読もうと調べ、図書館に借りに行くと貸出中。再びその時の気分で面白そうな作品を選び、図書館へ行くと貸出中。縁遠い作家でした。それにしても、これまで読んでこなかった自分を責めたい!夢中に読みました。面白かったです。
作家自身の物語と、作家の書く物語、その物語の中に登場する「オラクル・ナイト」というもう一つの物語。様々な物語が重なる、多重構造になっています。「上手いなぁ。」と展開を噛みしめながら、意味ありげな出来事に世界が膨らみ、非常に楽しめました。何か悪い方向へ向かっていると分りながらも、怖いもの見たさを感じる、大人向けのおとぎ話のよう。多くの要素がたくさん詰まっている、芳醇な物語でした。満足です。
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by umekononikki | 2011-09-15 11:07 |

週末

f0149664_912295.jpg週末
ベルンハルト・シュリンク著
松永美穂訳

かつて赤軍派テロを首謀した男が、恩赦を受けて20年ぶりに出所した。姉は郊外の邸宅を準備し、旧友たちを呼び寄せる。密告者は誰だったのかと訝る元テロリスト。遠い日の失恋に思いをめぐらすジャーナリスト。9.11テロについて考え続ける英語教師。旧友たちの和解を願う女性牧師。そして、邸宅に現れた謎の若者。やがて苦い真実が明らかになり、未来への祈りが静かに湧き上がる―。『朗読者』の著者による「もう一つの戦争」の物語。

元テロリストが刑務所から出所してからの、週末の3日間を描いた物語。この3日間の間に、元テロリストのもとに集まった人々の人生が詰まっている、濃厚な時間が素晴らしい。時間は心の傷を癒すと同時に、人々の間に深い溝を刻むもの。様々な異なる価値観を持つ人々の間に、居心地の悪さを拭えないまま終わってしまう週末。そこまでは良かったです。しかし、それぞれの正義や、それぞれの主義が交わることなく、煙に巻かれたような終わり方だったように思うんだけどなぁ。時間の濃厚さに対して、どこか焦点の合わないラストが勿体ない感じがしました。分解するでもなく、協調するでもなく、学校の同窓会でももう少し有意義な終わり方をするんじゃなかろうか・・・。元テロリストって要素や「9.11」が、無理やり過ぎだったのかもね。
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by umekononikki | 2011-09-13 09:01 |

パイの物語

f0149664_1247105.jpgパイの物語
ヤン・マーテル著
唐沢則幸訳

1977年7月2日。インドのマドラスからカナダのモントリオールへと出航した日本の貨物船ツシマ丸は太平洋上で嵐に巻き込まれ、あえなく沈没した。たった一艘しかない救命ボートに乗り助かったのは、動物たちをつれカナダへ移住する途中だったインドの動物園経営者の息子パイ・パテル16歳。ほかには後足を骨折したシマウマ、オラウータン、ハイエナ、そしてこの世で最も美しく危険な獣ベンガルトラのリチャード・パーカーが一緒だった。広大な海洋にぽつりと浮かぶ命の舟。残されたのはわずかな非常食と水。こうして1人と4頭の凄絶なサバイバル漂流が始まった…。生き残るのは誰か?そして待つ衝撃のラストシーン!!文学史上類を見ない出色の冒険小説。2002年度ブッカー賞受賞作。

素晴らしい!オバサンですが少年の気持ちで読み進め、頁をめくる手が止まりませんでした。
文字も大きく、厚みもそれほどでもないのですが、紙が薄く、見た目以上にボリュームのある内容です。主人公パイと一緒に、サバイバルに出発する気分で読み始めました。しかし冒頭は延々と宗教の話。いつ船は沈没するんだぁ~!と、もやもやしていると、いきなり船が沈没します。ここからは一気に読んじゃいました。一人と4頭が漂流すると本当にこんな感じかもと思わせる(そりゃ、実際にどうなるかは神のみぞ知るでしょう。)、その緊張感。自然の前に、一人の人間はまさに「点」でしかないのですよね。容赦なく、次から次へと迫る危機。知恵と勇気と忍耐で切り抜けるパイを、応援しながら読み進めました。
そしてラスト!「お見事!」としか言いようがないですね。とても楽しめた物語でした。満足です。
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by umekononikki | 2011-09-12 12:47 |

結婚できない男

f0149664_853579.jpg結婚できない男
2009年 16話

出演:チ・ジニ、パク・ヒョンギュ、オム・ジョンファ、キム・ソウン他

日本での阿部寛主演の同名タイトルのドラマの韓国版。偏屈者の主人公は、結婚しないのではなく「できない」性格。果たしてそんな彼にも、恋のキューピットは微笑みかけてくれるのか?

日本のドラマは観ていません。ですから違和感なく観ることができました。チ・ジニ扮するジェヒは、ドラマの中で観ている限り、笑っちゃうくらい愛おしい。根はいい人なのですが、我が道を行こうとする傲慢さが、周囲との衝突を生みます。一方、オム・ジョンファ扮するムンジョンは、女医でそれなりの収入があるせいか、結婚にはどこか消極的。心から愛せる人との巡り合いを待っている、超受け身。そっかぁ、この2人が恋に落ちるのね~なんて思いながら視聴。毎回、ジェヒの偏屈ぶりに笑わされました。あの片方の口角を上げる、不敵な笑みが印象的。2人の台詞は核心的で、適齢期を過ぎた男女の心の内と、世間の目を表しています。一方、運命という偶然的な要素もある結婚ですが、それぞれの結婚できない要因も見え隠れし、ただのラブ・コメディに終わらない面白さがありました。また、2人を取り巻く人々も魅力的。同僚に隣人に家族。不器用な2人に、おせっかいなまでに手を出します。まぁ、そうでもしなきゃ、どうにもならない2人なのですけど。
結婚していない私には、少々耳が痛い台詞もあったりしましたが、とても楽しめたドラマでした。そうだなぁ、私はどちらかというと「ジェヒ」よりの性格かも。女でこの性格だと、男のジェヒ以上にたちが悪いかも・・・。しかもジェヒの様に、高収入じゃない。ああ、性格変えて、他人を受け入れよう・・・。いやー、無理無理!!!
なにはともあれ、末永くお幸せに♪
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by umekononikki | 2011-09-09 08:54 | 韓国ドラマ