展覧会と本と韓国ドラマと時々K-POPかな・・・。

by 梅子

<   2012年 03月 ( 9 )   > この月の画像一覧

月曜日のリスはさびしい

f0149664_22572519.jpg月曜日のリスはさびしい
カトリーヌ・パンコール著
高野優、荷見明子訳

ベストセラー作家となったジョゼフィーヌ(ジョー)だが、過去のつらい思い出にとらわれ、前向きになれずにいた。ある日、ジョーはマンションのごみ置き場でノートを見つける。そのなかには、ある一人の青年が映画スターと親しくなっていく様子が、瑞々しい文章でつづられていた。ジョーはその日記に心を打たれ…フランスでシリーズ累計400万部突破。個性豊かな登場人物を描き出したミリオンセラー、シリーズ完結の第三弾が登場。

人は誰しも幸せになりたいと願うもの。人によって幸せは様々な形をしていて、どのように幸せを見つけ、どのように手に入れたか。そしてその幸せをどう維持したか。そんな様々な幸せの形を、魅力的な登場人物たちが見せてくれた物語でした。人生に道はひかれていないからこそ、自分で真っ白な紙の上に1本の線をひかなければならないからこそ迷うものなのでしょうか。人生の分岐点なんてよく言われますが、その先にはあらゆる可能性が秘められているのですから迷うんですよね。そんな時、自分自身がどうしたいのか心の声に耳を傾け、勇気をもって前進し、努力を怠らなければ、必ず良い結果がもたらされるかもしれません。しかし現実は非常にシリアスで、物語のようにはいきません。ましてや「呪い」や「生まれ変わり」なんてありえないっ!それでもこの物語の登場人物たちのように、輝いていられればなぁと感じました。悩んでいるのは自分だけではなく、勇気が出せないのも自分だけではない。努力するからこそ得られるものがあり、悩むからこそ得られるものがあるのですよね。頑張らなくちゃと元気がもらえた物語でした。
[PR]
by umekononikki | 2012-03-28 22:57 |

カメのスローワルツ

f0149664_1461917.jpgカメのスローワルツ
カトリーヌ・パンコール著
高野優、荷見明子訳

歴史小説『かくも献身的な王妃』がベストセラーとなった後、パリに引っ越してきたジョゼフィーヌ(ジョー)と娘たち。しかし、ジョーを待っていたのは一筋縄ではいかないことばかり。姉のイリスは入院し、母には責められる。娘たちもどことなく冷たい。そこに事件が起きた。夜道でナイフを持った何者かに襲われたのだ―フランスでシリーズ累計400万部を突破した人気作、急展開の第二弾が登場。

引越しでバタバタしている間に、第三弾が図書館に並んでいるわっ!やっと引越しの片付けも落ち着き、図書館へ登録して初めて借りた本。漫画の様な軽いノリながらも、嫌いじゃないこのシリーズ。今回も、そんな展開でいいのかと突っ込みたくなるんだけど、夢中で読んじゃいました。ジョーもその娘たちも恋愛に忙しくなります。イケメン好きとしては、ルカの真相にちょっと残念な気持ちになりながらも、ジョーには幸せになって欲しいと応援しながら読みました。ジョー以上に応援しているカップルは、ジョーの娘オルタンスとゲイリー。この二人、好きだなぁ。物語は恋愛や家族愛にとどまらず、今回は殺人事件というミステリアスな要素に加え「呪い」まで出てきましたよ。あと「生まれ変わり」も。現実離れしつつも、デザイナーなどの実在の人物名が出てきたり、登場人物たちの心情が共感できるのでそれほど気にならなかったかな。(とりわけ「アレキサンダー・マックイーン」の名前が出てきたときはテンションがあがりました♪)そしてゲクラン!犬ながらも、いいところを押さえてくれるよね。ああ、楽しかった♪次はいよいよシリーズ最終話。登場人物たちの行く末が楽しみです。
[PR]
by umekononikki | 2012-03-27 14:06 |

ツタンカーメン展

f0149664_1971510.jpgツタンカーメン展
黄金の秘宝と少年王の真実

大阪天保山特設ギャラリー
(旧サントリーミュージアム)

2012年3月22日、幾分寒さが和らいだものの、春の到来はまだ遠いと感じる気温。ツタンカーメンの王墓から見つかった副葬品など、日本未公開を含む122点が展示されています。大阪ではテレビでもコマーシャルが流れ、東京での展示はまだ4ヶ月ほど先だというのに駅には大きなポスターが貼ってあり、この展覧会に対する期待は高まります。当日、11時過ぎに天保山に到着。すでに入館まで60分待ちの行列ができています。
率直な感想を述べさせていただくと、考古学的な知識の無い私には少々物足りなさを感じました。で、ポスターにもなった「ツタンカーメンの黄金のカノポス」は、装飾の繊細さと美しさには眼を見張るものがありましたが、ポスターの写真が大きく、実物の小ささに、複雑な気持ちになりました。確かに黄金だけにとどまらず、様々な考古学的な価値や、美術的な美しさや技術は素晴らしかったです。でもなぁ、60分並び、人の多さに展示品をまともに見ることができないのに、チケットが2千円以上するなんて高いと思いませんか?じゃあ「観にいかないほうが良かった?」と聞かれると、そこはほら有名すぎる「ツタンカーメン」ってことで「観てよかった。」と答えます。私自身にエジプト考古学の知識がもう少しあれば楽しめたのでしょう。自分の無知を反省します。
[PR]
by umekononikki | 2012-03-24 19:07 | 展覧会

わたしの名は赤

f0149664_22292762.jpgわたしの名は赤
オルハン パムク著
宮下遼訳

1591年冬。オスマン帝国の首都イスタンブルで、細密画師が殺された。その死をもたらしたのは、皇帝の命により秘密裡に製作されている装飾写本なのか…?同じころ、カラは12年ぶりにイスタンブルへ帰ってきた。彼は件の装飾写本の作業を監督する叔父の手助けをするうちに、寡婦である美貌の従妹シェキュレへの恋心を募らせていく―東西の文明が交錯する大都市を舞台にくりひろげられる、ノーベル文学賞作家の代表作。国際IMPACダブリン文学賞(アイルランド)、最優秀海外文学賞(フランス)、グリンザーネ・カヴール賞(イタリア)受賞。

とても楽しめました。16世紀末のイスタンブルの濃厚なイスラム文化の世界になじみが薄い分、理解できるか不安ながらも、どこか間抜けな主人公カラに救われました。一人称で断片的に語られる殺人事件。芥川龍之介の「藪の中」の豪華版のようでした。殺人事件の犯人が誰かも気になりますが、同じくらいイスラムの文化に対する興味も、この物語の魅力でしょう。社会情勢も不安、人々の心情も落ち着かず、犯人は闇の中。とてもシリアスな状況にもかかわらず、登場人物たちのどこかゆる~い感じが、絶妙なバランス。ラストは圧巻で、事件解決だけにとどまらない味わいに、後を引く読後。面白かったです。
[PR]
by umekononikki | 2012-03-23 22:29 |

妙心寺

f0149664_14482291.jpg妙心寺

2012年3月15日、全く春の気配すら感じない寒さ。真冬の格好で、京都の妙心寺へ。期待を裏切らず、身体の芯から冷える寒さでした。東寺に続き、「京の冬の旅」の特別公開を目当てです。通年公開と併せて、非常に見応えがありました。最も印象的だったのは、「隣華院」の長谷川等伯「水墨山水図」。61歳の作品で、その作品の雄大さに飲み込まれるような錯覚すら覚えました。この人の水墨画には時間や空間を超越したような壮大さを感じます。もちろん狩野永岳の障壁画も素晴らしかったです。北門から入り最初にこれらを観てしまったためこれ以上の驚きは無いだろうと不安になりつつも、杞憂に終わりました。恐るべし妙心寺!「玉鳳院」では素晴らしい庭園に、戦国の歴史に触れ、「三門」では天井や梁の色鮮やかな装飾に、観音菩薩像と十六羅漢像に圧倒されました。他に法堂天井の「雲龍図」に明智風呂、退蔵院庭園などなど、見所満載の妙心寺。桜の時期に再び足を運びたいと思います。いやー、日本美術のテーマパークのようなお寺でした。
[PR]
by umekononikki | 2012-03-20 14:48
f0149664_18542232.jpg特別展 NHK大河ドラマ50年 平清盛
神戸市立博物館

2012年3月13日、3月とは思えない寒さの中、三宮へ。博物館前には修学旅行か、はたまた遠足かと思われる学生集団が。混雑覚悟で会場内に入ります。平日にも関わらず学生以上に年配のご夫婦が多く、人気の展覧会なのだなと感じました。内容はNHKのドラマとは関係なく、平清盛と平家が栄えたその時代に関する資料や美術品などで構成されていました。歴史に疎い私でも、絵巻など見て楽しめるものも多かったです。印象的だったのは「神戸市指定文化財 平敦盛像」。その画面の大きさから遠目で観ていると非常に勇ましいのに、近くでその顔を見るとお歯黒でなんだかキュート。圧巻だったのは「国宝  平家納経」!その装飾の美しさには、眼を奪われました。大河ドラマを見ている人も見ていない人も、楽しめる展覧会でした。
[PR]
by umekononikki | 2012-03-16 18:54 | 展覧会
f0149664_225536.jpgホノルル美術館所蔵 北斎展
葛飾北斎生誕250周年記念

京都府京都文化博物館

2012年3月9日、小雨が降る中、再び「北斎展」へ。前期後期と展示品を総入れ替えするとあって、2度目の訪問となりました。いやはや北斎という人は本当にどれだけの作品を残したんだと、目を見張るばかりです。で、前期と後期、どちらが良かったかと聞かれると、う~ん、やはり前期かなぁ!好みの作品が多かったというだけで、内容的にはどちらも充実していました。
さて、午前中に北斎展を見終わり、午後はまたしても再び「東寺」へ。小雨の中の五重塔は重量感が増して、なかなか趣がありました。今回の特別拝観では「観智院」ではガイドしてくださる方がいて、非常に楽しめました。小雨が降る肌寒い日でいたが、京都再発見の1日でした。
[PR]
by umekononikki | 2012-03-14 22:55 | 展覧会

シンデレラのお姉さん

f0149664_2210585.jpgシンデレラのお姉さん
2010年 20話
出演:ムン・グニョン、チョン・ジョンミョン、ソウ、テギョン(2PM)、キム:ガプス、他

面白かったぁ~!Gyaoでの視聴だったため次回更新日までに見なくちゃいけないのに、ラスト2話が引っ越し先のネット接続工事の都合で見れないんじゃないかと気をもんだ物語。気をもませるほど面白かったんです。マッコリの酒蔵に、ある母娘がやってきます。酒蔵の主人と母が再婚しますが、母の目当ては酒蔵の金。酒蔵の行方に、そこで働く人々の抱える葛藤。その人間模様が美しい。そう、この物語の人間関係がなかなか絶妙で繊細。そして、酒蔵が舞台だけに、とても自然の美しいシーンが物語の切なさとリンクします。もちろん日本の酒蔵とは違った、マッコリ独特の酒蔵の雰囲気が良かったです。ムン・グニョンの時々みせる、なんとも微妙な表情に胸を打たれ、もんちっちみたいにキュートなチョン・ジョンミョンなんだけどいい演技してくれます。「グッバイ・ソロ」でも絶妙な演技を披露していましたしね。かなり好きな部類のドラマでしたが、韓国でもかなりの視聴率を稼いだとか。20話を無駄なく使い切った、よくできたドラマでした。
[PR]
by umekononikki | 2012-03-09 22:10 | 韓国ドラマ
f0149664_20111871.jpg見残しの塔―周防国五重塔縁起
久木 綾子著

時は室町中期。宮大工を志願して九州の隠れ里から出奔した青年・左右近。一方、若狭の国から母を尋ねて旅に出たのは、新田義貞の血を引く清らかな姫・初子。国宝・瑠璃光寺五重塔建設に賭ける番匠たち、そして塔の下で交錯する誇り高き人々の運命を描いて日本人の魂に爽やかに響く、傑作歴史長編の誕生。

やっと引越しの片付けもめどがつき、本を読む余裕ができてきました。で、引越し後最初の読書感想です。

「見残しの塔」、面白かったです。物語の筋は面白かったのですが、どうも登場人物に感情移入できなかったかな。思い返せばかなりドロドロの男女関係を、これほど淡白に明快に表現し、とても読みやすかったんですけど。内容は、五重塔建設よりも、そこに関わった人々の運命の輪を描いた物語でした。幸田露伴の「五重塔」の様な、建設そのものが物語りになっているのかと思い読み始めたのがいけなかったようですね。それでも多くの人々の思いや人生がこの五重塔を前に一点に重なってゆくさまは読み応えがありました。そして何より瑠璃光寺に行ってみたいと思わされました。
[PR]
by umekononikki | 2012-03-08 20:11 |