展覧会と本と韓国ドラマと時々K-POPかな・・・。

by 梅子

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f0149664_15353445.jpgハンブルク北ドイツ放送交響楽団
2012年5月27日(日) 14:00開演
ザ・シンフォニーホール

[指揮]トーマス・ヘンゲルブロック
[ヴァイオリン]竹澤恭子
[管弦楽]ハンブルク北ドイツ放送交響楽団

[プログラム]

モーツァルト:歌劇 「フィガロの結婚」 序曲
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調

第1部 ソリストアンコール
クライスラー:レチタティーヴォとスケルツォ・カプリース

休憩

ブラームス:交響曲 第1番

第2部アンコール
ドヴォルザーク:チェコ組曲op39 第5番フィナーレ・プレスト


楽しかったです!素人のつぶやきなので、間違っていたら許してください。とてもフレッシュで男前な演奏でした。ヴァイオリンの竹澤さんも、失礼かもしれませんが男前な演奏です。かっこいいっ!アンコールのクライスラーも素敵でした。
オーケストラと指揮者の魅力を、存分に発揮したコンサートではなかったでしようか?とても楽しく若々しい印象でした。ブラームスが良かったのはもちろんのこと、ドヴォルザークが意外な感じでした。ドヴォルザークの奨学金審査の審査員をブラームスがしていたことを思えば、なんだかこのアンコールも狙ったのかしらと、素人の推測をしてしまいます。この出会いから数年後に作られたのがこの「チェコ組曲」なのですから。(って、wikiで調べました。はい。)それにしても、こんなに元気の良いドヴォルザークを聴くと、これからドヴォルザーク好きになりそうです。会場の電気がつき、オーケストラが退場しても鳴り止まない拍手。楽しめたコンサートでした。
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by umekononikki | 2012-05-28 15:35 | コンサート
f0149664_1938338.jpgオリーブ・キタリッジの生活
エリザベス・ストラウト著
小川高義訳

アメリカ北東部の小さな港町クロズビー。一見静かな町の暮らしだが、そこに生きる人々の心では、まれに嵐も吹き荒れて、生々しい傷跡を残す―。穏やかな中年男性が、息苦しい家庭からの救いを若い女性店員に見いだす「薬局」。自殺を考える青年と恩師との思いがけない再会を描いた「上げ潮」。過去を振り切れない女性がある決断をする「ピアノ弾き」。13篇すべてに姿を見せる傍若無人な数学教師オリーヴ・キタリッジは、ときには激しく、ときにはささやかに、周囲を揺りうごかしていく。ピュリッツァー賞を受賞した珠玉の連作短篇集。


オリーブ・キタリッジ。彼女に近づいてみたり、離れて眺めてみたりしているうちに、いつの間にか彼女のペースにのせられていました。人はいろいろな一面を持っているとは言いますが、教師としての一面や、子供から見た一面、ご近所さんに見せる一面などなど、こうも上手く表現できるとは。いやはや面白かったです。誰しも反発しながらも共感しあい、自分の経験が正しいと相手に強要したり、妥協したりするものですよね。思えば世の中理不尽なことばかりと、ため息が出ます。それでも彼女の物語の最後の思いに大いに救われ、すかっりオリーブに魅せられてしまいました。
しかし、身近に、こういう性格のオバサン(おばあさんですかね。)いますよね。現実にもいそうな感じの彼女が、老いるという変化を切なくも暖かく感じさせてくれるのですからたまりません。いやー、身にしみる物語でした。
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by umekononikki | 2012-05-25 19:38 |

土地

f0149664_1003920.jpg土地
朴 景利 著
金 正出 監修
金 容権 訳

物語は慶尚南道河東郡平沙里の大地主・崔参判家の当主崔チスの若妻が、下男のクチョンと駆け落ちする場面から切って落とされる。ところが数奇なことには、崔チスと下男のクチョンは異父兄弟であった。産みの母の尹氏は、この道ならぬ逃避行を心中では喜んでいたのだ。崔参判家の血族が織り成す波瀾万丈の「全体小説」刊行!韓国文学史に燦然と輝く国民的大河小説。

f0149664_1005956.jpg完全版ではなく青少年向きに縮められたダイジェスト版の完訳のためか、読み物としては物足りなさを感じます。しかし読後の今では、完全版が読みたいと思うくらいの高邁な物語でした。国があり、歴史があり、そこで生きる人々がいる。そんな大きな懐に包まれた物語で、非常に読み応えがあります。
日韓関係の非常にデリケートな時代が物語の背景で、自国の歴史や文化がいかに尊ぶべきものかということが表現されているように感じました。激動の時代に、人々がどのように生きたか。信念を貫くもの。自身の利益に走るもの。あきらめるもの。時代に押しつぶされるもの。多くの登場人物を通して、ここまで深く掘り下げることができる作者に驚かされます。その登場人物たちの中で、物語のきっかけとなるソヒとキルサンの関係が最後まですっきりしなかったのは残念。「あとがき」にもありましたが、もう少し先の時代まで書きたかったのかもしれませんね。この先も激動の時代が続くのですから…。
近年の目覚しい発展を遂げた韓国の一面を感じることができました。非常に勉強にもなりましたしね。読んでよかったです。
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by umekononikki | 2012-05-24 10:01 |

息もできない

f0149664_1516110.jpg息もできない
2008年
監督:ヤン・イクチュン
出演:ヤン・イクチュン、キム・コッピ、イ・ファン、チョン・マンシク、ユン・スンフン、キム・ヒス、パク・チョンス 他


偶然の出会い、それは最低最悪の出会い。でも、そこから運命が動きはじめた……。
父への怒りと憎しみを抱いて社会の底辺で生きる男サンフンと、傷ついた心をかくした勝気な女子高生ヨニ。「家族」という逃れられないしがらみの中で生きてきた二人の運命。

プサン国際映画祭でワールドプレミアされるや観客・批評家の熱狂を呼び、ロッテルダムはじめ世界の映画祭・映画賞で、25を超える賞に輝いた本作。韓国では、インディーズとして異例の大ヒットを記録した。2009年11月に開催された第10回東京フィルメックスでは、史上初の最優秀作品賞(グランプリ)と観客賞をダブル受賞。



これは良かった。好みではないですが、良かった。冒頭から暴力まみれで、台詞も単純、ラストシーンも後味が悪いんだけど良かった。もちろん褒めていますよ。但し、元気なときに観ないと、大いに凹みそうな内容でした。
「家族」という関係は何を意味するのだろうと、重く心に圧し掛かります。家族と暴力と愛の狭間で、タイトル通り息もできないほど苦しみ、苦しんでいるという自覚すらできない状況。その状況が少しずつ変化していく様を、言葉少なに、淡々と物語っていく演技力に圧倒されました。どうしてこの両親の元に生まれたのか。好きでこんな生活をしていると思っているのか。世間からの冷たい視線。誰も助けてくれない。そんな問いかけが陳腐で愚かしく感じる、二人の主人公の生き様に心を打たれます。
ある種の強烈な感情を呼び起こされる意味では、この映画に感動したといえるかもしれません。しかしその強烈な感情は、後味の悪さとともに記憶に残る類です。多くの賞の受賞は、十分に納得できる作品でした。
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by umekononikki | 2012-05-19 15:16 | 韓国映画

いたずらなKiss

f0149664_16371528.jpgいたずらなKiss
2010年 全16話
出演:キム・ヒョンジュン、チョン・ソミン、イ・テソン、ホン・ユナ、ユン・スンア、チャン・アヨン 他

こんな、かる~いドラマ好きかも。16話ってのもうれしい。キム・ヒョンジュンは眼の保養になるし、チョン・ソミンも好感が持てるんですもの。学生時代に戻りたぁ~い。そう感じたドラマでした。原作は多田かおるの漫画ですね。多田かおるといえば、「愛してナイト」と「デボラシリーズ」は読んだんだけどなぁ。あまりに昔過ぎて、内容は覚えてないなぁ。
さてドラマですが、いかにも漫画な内容です。(そりゃ、原作が漫画なんだから!)超優等生でイケメンのペク・スンジョと、勉強もスポーツも料理もいいとこなしのオ・ハニの恋愛物語。常にクールなペク・スンジョと、元気はつらつなオ・ハニとの対比が面白いのよね。で、ペク・スンジョはクールというより、どこかつかみどころの無い性格。あまりに何でも簡単にできすぎちゃって、何事にも興味がわかない。そんな彼にオ・ハニは新鮮さを感じるんだけど、完璧すぎるペク・スンジョにはオ・ハニくらいの超ド級の爆弾じゃないと効き目が無いんでしょうねぇ。あまりにベタな学園恋愛コメディで、「そりゃないだろ~。」とつぶやきまくりな内容ですが、そこを非難するのは無粋というもの。
そして、お母さん役のチョン・ヘヨンが可愛すぎるぅ~。私の中で、このドラマのヒロインは彼女でした。ドラマの中で彼女がしていたスワロフスキーのブレスレットが、私が持っているものと同じだった時、このドラマで最高にテンションがあがった瞬間でした。
いや~、楽しめました。
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by umekononikki | 2012-05-17 16:37 | 韓国ドラマ

よくできた女

f0149664_1532740.jpgよくできた女
バーバラ・ピム著
芦津かおり訳

舞台は、まだ食料配給がつづく戦後のロンドン。ヒロイン兼語り手のミルドレッドは30歳を過ぎた独身女性。両親の残してくれたささやかな収入に頼りつつ、パートタイムで働く彼女は、平穏な生活を送っていた。そんな彼女の住むフラットの下に、文化人類学者のヘレナと海軍将校の夫が引っ越してきた。美人で魅力的だが家事はさっぱりのヘレナと、ハンサムで女たらしのロッキーという「華のある」夫妻の登場で、ミルドレッドの静かな生活に波風が立ちはじめる……
さしたる大事件も突出した人物もないのに読者をうならせる。定年退職小説『秋の四重奏』で日本の読者の心もつかんだ、バーバラ・ピム。没後に評価ますます高まり「20世紀のオースティン」とも称される英国女性作家ピムの代表作にして、「おひとりさま」小説の傑作を、瑞々しい訳文で楽しまれたい。


独身女性の独り言は、時代も国も問わず共通なのですね。登場人物たちが人間くさくて面白く、そのセンスのよさにページをめくる手が止まりませんでした。ヒーローが登場するわけでもないありふれた日常(と言っても、戦後のイギリスという舞台が、私にとっては非日常ですが…。)が、素敵な物語になるのですから驚きです。思わず自身の日常を振り返ってしまいましたが、やはりこのような物語にはなりそうもありませんでした。いや、私の目の付け所に、センスが無いのでしょうね。(同じ独身女性なのに!)
でも考えてみれば、朝起きて会社へ行くだけのありふれた毎日でも、それが永遠に続くわけもなく、それなりの変化はあったのです。会社では人事異動があったり、いつも一緒にコンサートへ行っていた友達が結婚して本物の「おひとりさま」になったり…。そんな時にどう思ったかなんてことを日記にでも書いていれば、素敵な物語になったかもしれませんね。
なにより、シニカルで魅力的な視点の、彼女の独り言をずっと聞いていたいと思いました。
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by umekononikki | 2012-05-16 15:32 |

三人の乙女たち

f0149664_21534171.jpg三人の乙女たち
フランシス・ジャム著
手塚伸一訳

信心ぶかくて清らかなクララ・デレブーズ。情熱的でまっすぐなアルマイード・デートルモン。愛らしくて傷つきやすいポム・ダニス。三者三様に純潔で可憐な乙女たち。「処女のゆらめく美しさをわたしほどに感じとった者が今までいたとは思えない」とジャムは言った。自然と愛の詩人が描く、散文詩のように美しい三つの物語。

あまりに純粋で、あまりに可憐、ゆえにこの世には存在し得ないような陽炎のようにも感じる乙女たち。自然の美しさとともに、清らかなひと時を味わいました。
それにしても1話目の「クララ・デレーブス」の物語が、あまりの悲劇に終わってしまったため、残りの2話もどうなることやらと不安になりました。3話とも悲劇であるのですが、クララのような「救いようの無さ」は無く安心。最も、物語の筋よりも、先に書いたように陽炎のようなはかなさや、清らかな心を味わう内容でした。それにしても、現代人からは想像できないような、純潔の世界。最も、当時にしても理想の世界だったのではないでしょうか。書かれた時期はバラバラのようですが、それとはなく3つの物語がつながっていて、抜けることのできない運命のような雰囲気が悲しみに拍車をかけます。美しい悲劇でした。
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by umekononikki | 2012-05-09 21:53 |

カラヴァッジョへの旅

f0149664_14373036.jpgカラヴァッジョへの旅
天才画家の光と闇

宮下規久朗著

西洋美術史上もっとも大きな革新を成し遂げて近代写実主義の先駆をなし、レンブラント、ベラスケス、フェルメールら17世紀のほとんどすべての芸術家に大きな影響を与えた巨匠、カラヴァッジョ。殺人を犯し、イタリアの北から南へと逃亡の末に38歳で果てた「呪われた天才画家」の破滅的な生涯の足跡を追いつつ、各地で制作されたバロック美術の傑作の数々を紹介。劇的な明暗表現で描かれる幻視と聖性、その人間性と芸術の深奥を読み解く。

勉強になりました。カラヴァッジョの生涯を、その作品とともに追っていくので、非常に分かりやすかったです。これは是非イタリアへ行かねばと感じます。著者も書いている通り、その作品の前に立ってみないと感じることのできないことってありますよねぇ。
以前、東山魁夷の唐招提寺の襖絵「濤声」を観た時は、部屋いると絵と同じ高さで海原が足元に広がるようで思わず声を上げてしまいました。しかし後に展覧会で見上げるように作品を観ると、以前の様な感動が味わえませんでした。やはりあの作品は、同じ高さか見下ろすくらいでちょうど良いように描かれたのですね。そんなことがカラヴァッジョの作品にも多くみられるようです。図録では味わえない、現場の効果を味わいたい衝動に駆られます。
そんな中でも、日本にやってきた作品のうち何点かは観る機会があった作品があります。それらが彼の波乱万丈な人生のどのような局面で描かれたのか知ることができ、興味深く読むことができました。
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by umekononikki | 2012-05-07 14:37 |
酒井抱一と江戸琳派の全貌
細見美術館

f0149664_19474669.jpg2012年5月5日こどもの日。京都の細見美術館へ行ってきました。
絶好の行楽日和で、阪急四条河原町から、とりあえず知恩院へ。「平成24年度 京都春季非公開文化財特別公開」で三門が公開されていました。最も、この三門自体が国宝なのですから、その国宝の内部に入れるだけでも価値があるかもしれません。拝観料800円を払い、靴を脱ぎ、いざ三門へ。冬に行った妙心寺三門でもそうでしたが、待ち受けるは激しく急な階段。しかしそこを上れば京都を一望できる絶景です。(はっはっはっ。南禅寺ではありませんが、絶景でしたよ。)で、二階部分の中は暗幕に覆われ薄暗く、暗さに眼が慣れるまでしばしぼーっとしていました。しばらくすると係りの方が二層内部の説明をしてくれます。狩野派の天井画、釈迦牟尼坐像(重文)、十六羅漢像(重文)など非常に立派なものでした。ただやはり内部は薄暗く、眼が慣れてもはっきり見ることができず、天井や柱の絵も妙心寺三門のような派手さが無く、ちょっと残念でした。しかし三門からの眺めは、ここでしか味わえないもの。気持ちが良かったです。
f0149664_1948055.jpg知恩院を後にし、本日の目的地、細見美術館へ。小ぢんまりとした美術館で、いつ行っても来館者が少なく(失礼!)、誰にも邪魔されず、自分の世界に浸りながら鑑賞できる美術館という印象がありました。が、この日は違っていました。入り口のところで、ささやかな入場制限。「ちょっと待ってね。」というくらい、少しの時間待たされました。中に入るとこれまで見たことのないくらいの来館者の多さ。といっても、大きな美術館の様な人と人の合間から覗き込むほどではないのがいいところ。抱一の世界を堪能してきました。なんと言っても、その上品さ!私には到底持ち合わせていないような、繊細で、静かで、優雅な世界。面白かったのは、尾形光琳の「燕子花図」を模したもの。他に鈴木其一などの作品もありました。
それにしても、お金と時間が許すなら、東京の根津美術館の「KORIN展」に行きたくなりました。(関係ないですね。)
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by umekononikki | 2012-05-05 19:48 | 展覧会

コーヒーの真実

f0149664_19452626.jpgコーヒーの真実
世界中を虜にした嗜好品の歴史と現在

アントニー・ワイルド著
三角和代訳

現在、コーヒー産業で生活を支える人の数は世界で1億2500万人にのぼると言われます。そもそもエチオピア原産とされるこの小さな豆が、民主主義や秘密結社を生み出し、植民地帝国主義の原動力となり、大航海時代から、グローバリゼーションの現代にいたるまで、世界の歴史を動かしてきました。また、コーヒーの歴史は世界的な覇権争いの歴史でもあります。巨大な資本力や政治力がコーヒー・マーケットを巡って熾烈な争いを繰り広げています。今、この世界で何が起きているのか、あなたが飲む一杯のコーヒーの背後に見え隠れする人類の過去・現在・未来を読む一冊です。

非常に興味深く読みました。知られざるコーヒーの歴史から、生産の背景、カフェインについてまで、幅広い内容です。あまりに身近で、気軽に飲んでいた1杯のコーヒー。その歴史や現状の重さに対して、これほどまで認識が薄かった物はありません。確かにコーヒーはそのスタイリッシュなイメージで、あたかもファッションの一部のように扱われています。しかも経済指数として「トール・ラテ指数」なるものも登場。今や、全世界で欠かせないものとなっているのでしょう。過去の歴史も驚くべきものでしたが、これからの未来もそれに拍車をかけたものとなるような気がします。
なんだか明日から飲むコーヒーの味が、これまでとは違う味に感じそうです。多くを考えさせられる1冊でした。
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by umekononikki | 2012-05-03 19:45 |