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展覧会と本と韓国ドラマと時々K-POPかな・・・。

by 梅子

ソドンヨ

ソドンヨ_f0149664_1335852.jpgソドンヨ 2005年
出演:チョ・ヒョンジェ、イ・ボヨン、リュ・ジン、イ・チャンフン

豪華絢爛の三国時代と甦る百済王朝、時代に翻弄される百済国王「武王」の甘く切ない恋。運命に翻弄されながら理想郷を目指した、百済王子の愛と激動の生涯を描く!とありますが、つまり王子の波乱万丈な人生を描いたのもなんだよね。そして、朝鮮半島の歴史は日本人にはなじみが薄いですが、百済は当時の日本とも交流があり、飛鳥時代の「聖徳太子」が出てくれば時代がつかめて日本人にはありがたい。

55話ありましたが、最後まで面白く観ました。チョ・ヒョンジェも良かったけど、リュ・ジンが魅力的でした。

物語は大学舎で知識を学び、社会で庶民の生活を知り、国王になる王子の物語。そこに、出生の秘密あり、新羅の王女との恋があり、友人が一変、敵対関係となり最後まで対立するなど、波乱万丈な人生。
冒頭は、当時の最先端の技術が出てきて、数々の難題をクリアしていくところが見どころかな。中盤になると、大学舎の仲間とはなれ、危機をいかにかいくぐるかハラハラさせられ、終盤はもちろん、どうやって王座に着くのか?大学舎仲間との信頼を深め、頼もしい味方が集まり、自身も成長していく様は目が離せません。

登場人物の中でも、とりわけサテッキルことキム・ドハムは魅力的で、物語の重要な位置にいます。好きな女性も奪われ、国を追われ最後までチャンを許せず敵対する。なんとも切ない役どころ。これだけの能力がある人なら、平時であれば幸せで輝かしい人生を送れただろうに・・・。主人公の敵であるにもかかわらず憎めないのは、彼もまた時代の波に翻弄されたからなのでしょう。そして、最終的には自分の過ちに気付くなんて切ないですね。でも、主人公チャンのように、正しい道をまっすぐに進める人間はまれで、サテッキルはその分人間くさかったです。

法王の異母兄妹のウヨン(ホ・ヨナン)は、だんだん美しくなっていくんですよね。登場時は、それほど美人に見えなかったのですが(←失礼!)、チャンに恋するあたりから、本当に綺麗になっていくので私生活でも何かあったのかと思わされました。

絶対に外せないのが、モンナス博士!チャンを厳しくも温かく見守り、大学舎にとっても、この人がいるだけで安心できる大きな存在を見事に演じていました。大学舎の面々も、個性豊かで良かったです。思えば、この仲間たちも波乱万丈な人生ですよね。

そんななか、主人公のチャンは真面目~な人間。金太郎飴のように、どこを切っても「真面目」と出る感じ。そこで「武王」について、ちょこっと調べてみました。百済30代の王で、朝鮮半島は百済・新羅・高句麗の3国に分かれていました。日本はこのころ奈良時代。中国は隋のころ。実際の「武王」は、隋と高句麗との間で二面外交を行います。新羅とは、領土争いが絶えなかったそうです。
ドラマはこの史実ではなく、説話に基づいたもののようです。説話と割り切ってしまうと、あんな「真面目金太郎飴」な人物でも納得できます。

余談ですが、どうして韓国の歴史ドラマって日本の大河ドラマなみに長いのに、息もつかせぬ展開で50話や80話もあるのに最後まで観れちゃうのでしょう?う~ん、日本のドラマは史実に縛られ過ぎなのか???ドラマなのですから、脚色があって当然って眼で観てるでしょう?なんなら番組冒頭に「史実に基づいたフィクションです。」って、デカデカと表示すればいいんじゃないのかなぁ?

まぁ、なにはともあれこのドラマ、愛する人ともやっと結ばれたことにも、55話を最後まで観た自分にも感動したわ。
豪華な俳優陣にセットに衣装、物語はもちろんのこと、画面も楽しめる見ごたえのあるドラマでした。でも、最後は少し寂しかったかな。ラブラブな二人のまま終わってほしかったな。
by umekononikki | 2010-05-22 13:04 | 韓国ドラマ