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展覧会と本と韓国ドラマと時々K-POPかな・・・。

by 梅子

雷桜

雷桜_f0149664_15362243.jpg雷桜 宇江佐真理著

江戸に近い山間の村。庄屋の娘・遊は、乳飲み子の頃に何者かによってさらわれてしまいます。ところが15年後、ある偶然から庄屋の家に戻ってきます。

何の予備知識もなく読み始めたら、恋愛小説でした。映画化されるようで、この秋に公開とか。

この物語の中には、愛する人や家族、主従関係に、誰もが望む理想があるようです。失ったと思っていた娘がどのような姿で戻ってきても、家族として受け入れます。障害のある愛も受け入れます。主従関係にも、友であり家族でもあるような愛があります。
とりわけラスト、榎戸と助三郎が出会う場面は切なく印象的でした。

とても面白かったのですが、あまりにも綺麗にまとまり過ぎて物足りなさは感じます。といいますか、個人的に苦手なのかもしれません。だって、全てが美しすぎるのですもの。まさに、「夢のよう」です。
繰り返しますが、一気に読んでしまうほど面白かったんですよ。

ここに感想を書こうか迷いましたが、備忘録程度に残しておこうと思います。
by umekononikki | 2010-09-02 15:36 |