リンさんの小さな子
2010年 11月 19日
リンさんの小さな子 フィリップ・クロデール著 高橋啓訳
戦争で家族を失い故国を追われた老人は、生後間もない赤ん坊を抱いて難民となり・・・。
簡潔な文章が、余白を利用した水墨画のように奥行きを生みだします。絵本を読んでいるかのような、リンさんの心情までもが絵として目の前に広がるようです。残酷で暖かく、喜びもありますが悲しくもあります。
眼に見える物に左右される感情。心の中は他人には見ることができないとは、言われるまでもなく当然の事ですが改めて気付かされました。リンさんの胸を突くような思いが、どうして世間の人たちに伝わらないのか?そんな思いで読んでいると、実生活においても当てはまるのではないかと、自戒の念を禁じえません。
空いた時間にすぐに読める本です。お勧めです♪
戦争で家族を失い故国を追われた老人は、生後間もない赤ん坊を抱いて難民となり・・・。
簡潔な文章が、余白を利用した水墨画のように奥行きを生みだします。絵本を読んでいるかのような、リンさんの心情までもが絵として目の前に広がるようです。残酷で暖かく、喜びもありますが悲しくもあります。
眼に見える物に左右される感情。心の中は他人には見ることができないとは、言われるまでもなく当然の事ですが改めて気付かされました。リンさんの胸を突くような思いが、どうして世間の人たちに伝わらないのか?そんな思いで読んでいると、実生活においても当てはまるのではないかと、自戒の念を禁じえません。
空いた時間にすぐに読める本です。お勧めです♪
by umekononikki
| 2010-11-19 10:36
| 本