人気ブログランキング | 話題のタグを見る

展覧会と本と韓国ドラマと時々K-POPかな・・・。

by 梅子

イ・ムジチ合奏団

イ・ムジチ合奏団_f0149664_8573176.jpgイ・ムジチ合奏団
2011年10月9日(日)14:00開演
ザ・シンフォニーホール

ルイス・バカロフ:
「イル・ポスティーノ」より 合奏協奏曲
(ヴァイオリン:アントニオ・アンセルミ)
エンニオ・モリコーネ:『組曲』
「カジュアリティーズ」より“メインテーマ”
  「海の上のピアニスト」より“愛を奏でて”
  「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」より“デボラのテーマ”
  「ミッション」より“ガブリエルのオーボエ”
  (ヴァイオリン:マルコ・セリーノ)
坂本龍一:「ラストエンペラー」より
 「ラストエンペラー」テーマ
~休憩~
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集「四季」
       (ヴァイオリン:アントニオ・アンセルミ)

アンコール
ロッシーニ:ボレロ
山田耕筰:赤とんぼ
ヴィド・パテルノステル:ピッツァ・サンタ・ルチア
ヴィヴァルディ:アッラ・ルスティカ

私にとって2度目の「イ・ムジチ合奏団」のコンサートです。芳醇な時間の始まりです。しかも結成60周年記念で、プログラム後半はヴィヴァルディの四季。専門的なことは解らないので、色々な方の感想を読んでみましたが、どうやらかなり個性的な演奏だったようですね。そう言われればそんな気がするのは、私が素人だから・・・。端正なイメージの四季でしたが、かなり叙情的な感じがしました。

そこで今回は「ヴィヴァルディ」について調べてみました。
アントニオ・ヴィヴァルディは、1678年にイタリアのヴェネツィアに生まれます。父は有名なヴァイオリニスト。1688年にサン・ジェミニアーノ協会付属学校に入学しますが、生まれつきの喘息のため、親元からの通学を許可されます。そして、父のもとでヴァイオリンの勉強を始めることになります。15歳で僧籍に入り、25歳で司祭に叙任。しかし喘息のため司式することができなくなり、祭壇から離れ、ピエタ音楽院で音楽活動を始めます。解雇と復職を繰り返しながらも、「合奏長」の地位に。これ以降、ヨーロッパ各都市を旅行し始めます。晩年は人気も失い、オペラの興行に集中するあまりピエタからの信頼も失い辞職することに。以前から考えていたウィーンに移り住むも、既に過去の産物として扱われ、1741年63歳で亡くなります。
そのため、彼が再評価されるのは20世紀に入り、多くの作品が再発見されてから。

意外な事に、多くの作品が再発見され、再び評価されたのはそれほど遠い過去ではないのですね。驚きです。これほど「春」は有名で、クラシックを聴かない人でも、この曲を聴けば「ヴィヴァルディの春」と答えるでしょう。
今回のコンサートに話を戻すと、評価は様々ですが生で四季を聞けたことは収穫でした。私が素人だからでしょうが、こういった力強くぐいぐい引っ張る四季もありなんじゃないかと思います。前半の映画音楽は、素晴らしかったです。元となる映画はいくつか観た作品もありますが、それとは全く別物。アンコールは笑いもおこる楽しい内容でした。
by umekononikki | 2011-10-14 08:57 | コンサート