碁を打つ女
2011年 11月 09日
碁を打つ女
シャン・サ著
平岡敦訳
1937年、日本が帝国主義を強める満州。満州の娘と日本人士官が互いの素性も知らぬまま対局し、惹かれあう。だが、日本軍と抗日軍の対立は激化し、運命は思わぬ方向へ…。フランスの高校生が選ぶゴンクール賞受賞作。
多くを語ってはいないのですが、情景や心情を豊かに感じる事が出来ました。作者の履歴を考えると、素晴らしいとしか言いようがありません。男女が互いの名前すら知らず、読者にも知らせず、互いに「私」で物語が進むのも、独特の雰囲気があります。気がつけば物語の世界に夢中になっていました。単純に敵対する者同士が恋に落ちる悲恋物語なのですが、単純ながらにも「よくあるパターン」で終らせない美しい世界観が素晴らしかったです。
シャン・サ著
平岡敦訳
1937年、日本が帝国主義を強める満州。満州の娘と日本人士官が互いの素性も知らぬまま対局し、惹かれあう。だが、日本軍と抗日軍の対立は激化し、運命は思わぬ方向へ…。フランスの高校生が選ぶゴンクール賞受賞作。
多くを語ってはいないのですが、情景や心情を豊かに感じる事が出来ました。作者の履歴を考えると、素晴らしいとしか言いようがありません。男女が互いの名前すら知らず、読者にも知らせず、互いに「私」で物語が進むのも、独特の雰囲気があります。気がつけば物語の世界に夢中になっていました。単純に敵対する者同士が恋に落ちる悲恋物語なのですが、単純ながらにも「よくあるパターン」で終らせない美しい世界観が素晴らしかったです。
by umekononikki
| 2011-11-09 09:00
| 本